『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の特徴や運用実績をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式、国内株式、新興国株式)と比較してみました。
すべて、つみたてNISA対象商品です。
少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度である、つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。
全世界株式インデックスファンドの特徴は?
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は世界49ヵ国(先進国23ヵ国と新興国26ヵ国)の大型株と中型株で構成されています。世界の投資可能な市場時価総額の85%をカバーしています。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.1200%です。
2019年7月末月報より |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 2019年7月末月報より |
「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」は先進国株式(「MSCI ワールド・インデックス」)と新興国株式(「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」)に分けられます。
先進国株式のうち日本を除いた指数が「MSCIコクサイ インデックス」で、日本株式を対象にした指数は「MSCI ジャパン・インデックス」です。
2019年8月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています。
運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』(三菱UFJ国際投信)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.1400%です。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26か国で構成されています。2019年5月からサウジアラビアとアルゼンチンが追加されました。
・SMT AM「MSCIが新興国株式指数にサウジアラビアとアルゼンチンを新規に採用」(PDF)
運用管理費用(年率)は税抜0.1890%です。
2019年7月末月報より |
2019年7月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
全世界株式インデックスファンドの運用実績
下のチャートは『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来10ヵ月強(2018年10月31日~2019年9月4日)の基準価額の推移をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』とeMAXIS Slimの組み合わせは、ほぼ重なっています。
基準価額の推移 2018年10月31日~2019年9月4日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下記の通りです(2019年9月4日現在)。
2019年9月4日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
1%単位で世界の株式市場の時価総額比(先進国株式81%:日本7%:新興国12%)に合わせるのは現実的ではないため、eMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)はざっくりした比率にしています。
もう少し長期での比較は下の記事を参考にしてください。『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型の『全世界株式インデックス・ファンド』(SSGA)を取り上げています。
・eMAXIS Slim 先進国株式、国内株式、新興国株式の組み合わせを楽天・全世界株式やオール・カントリー等と比較
まとめ
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、投資信託一本で世界各国の株式に投資できる手軽さが魅力です。運用管理費用(信託報酬)も年率で税抜0.12%と低廉です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を8:1:1で組み合せた場合(税抜0.11282%)とほぼ同水準ですが、わずかに割高です。
『eMAXIS Slim』シリーズの全世界株式インデックスファンドは、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』や『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』もあり、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は3本目になります。
オーソドックスな時価総額加重平均型の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』ですが、世界経済の減速懸念も根強く、純資産総額を順調に伸ばすことができるのか気になるところですね。
おすすめ記事
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と全世界株式インデックスファンドの比較は下の記事を参考にしてください。・『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』出足の成績を楽天・全世界株式、3地域均等型、除く日本等と比較・評価
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と米国株式インデックスファンドの比較は下の記事を参考にしてください。
・『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』出足の成績を同 米国株式(S&P500)や楽天・全米株式、iFree NYダウ等と比較・評価
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』とバランスファンドの比較は下の記事を参考にしてください。
・『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』を4資産及び8資産均等型バランスファンドや世界経済インデックスファンドと比較・評価
【楽天Kobo】“税金ゼロ”の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資【電子書籍】[ 田村正之 ]
【Amazon】忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術【電子書籍】[ カン・チュンド ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿