『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』特徴と実績をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式、国内株式、新興国株式)と比較・評価

2019年9月4日水曜日

全世界株式

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『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の特徴と実績をeMAXIS Slimの組み合わせと比較・評価・解説

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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の特徴や運用実績をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式、国内株式、新興国株式)と比較してみました。

すべて、つみたてNISA対象商品です。

少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度である、つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。


全世界株式インデックスファンドの特徴は?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は世界49ヵ国(先進国23ヵ国と新興国26ヵ国)の大型株と中型株で構成されています。世界の投資可能な市場時価総額の85%をカバーしています。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.1200%です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 組入上位10業種(金融、情報技術、ヘルスケア、一般消費財・サービス、資本財・サービスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アルファベットほか)
2019年7月末月報より

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 国・地域別構成比(アメリカ、日本、イギリス、フランス、カナダほか)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2019年7月末月報より

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」は先進国株式(「MSCI ワールド・インデックス」)と新興国株式(「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」)に分けられます。

先進国株式のうち日本を除いた指数が「MSCIコクサイ インデックス」で、日本株式を対象にした指数は「MSCI ジャパン・インデックス」です。

MSCI ジャパン・インデックス 組入上位10銘柄(トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ソニー、三菱UFJフィナンシャル・グループ、キーエンスほか)
2019年8月末現在

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています。

運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』(三菱UFJ国際投信)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.1400%です。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26か国で構成されています。2019年5月からサウジアラビアとアルゼンチンが追加されました。

・SMT AM「MSCIが新興国株式指数にサウジアラビアとアルゼンチンを新規に採用」(PDF)

運用管理費用(年率)は税抜0.1890%です。

eMAXIS Slim 先進国株式・国内株式・新興国株式の組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、ソニー、テンセント・ホールディングス、アリババ・グループ・ホールディング、台湾セミコンダクターほか)
2019年7月末月報より

eMAXIS Slim 先進国株式・新興国株式 国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランス、ケイマン諸島、韓国、台湾など)
2019年7月末月報より

今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。


全世界株式インデックスファンドの運用実績

下のチャートは『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来10ヵ月強(2018年10月31日~2019年9月4日)の基準価額の推移をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)と比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』とeMAXIS Slimの組み合わせは、ほぼ重なっています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)の基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2018年10月31日~2019年9月4日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下記の通りです(2019年9月4日現在)。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の騰落率をeMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式、国内株式、新興国株式)と比較
2019年9月4日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

1%単位で世界の株式市場の時価総額比(先進国株式81%:日本7%:新興国12%)に合わせるのは現実的ではないため、eMAXIS Slimの組み合わせ(先進国株式8:国内株式1:新興国株式1)はざっくりした比率にしています。

もう少し長期での比較は下の記事を参考にしてください。『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型の『全世界株式インデックス・ファンド』(SSGA)を取り上げています。

eMAXIS Slim 先進国株式、国内株式、新興国株式の組み合わせを楽天・全世界株式やオール・カントリー等と比較


まとめ

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、投資信託一本で世界各国の株式に投資できる手軽さが魅力です。

運用管理費用(信託報酬)も年率で税抜0.12%と低廉です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を8:1:1で組み合せた場合(税抜0.11282%)とほぼ同水準ですが、わずかに割高です。

『eMAXIS Slim』シリーズの全世界株式インデックスファンドは、『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』や『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』もあり、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は3本目になります。

オーソドックスな時価総額加重平均型の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』ですが、世界経済の減速懸念も根強く、純資産総額を順調に伸ばすことができるのか気になるところですね。




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