「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」に投票しました。全部で5つのファンドに1ポイントずつ投じました。
投票したファンドのうち、まずはバランスファンドの『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の特徴と実績について簡単にまとめてみました。
どちらも、つみたてNISA対象商品です。
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は設定から日が浅いので、運用期間の長い『eMAXIS バランス(8資産均等型)』も一緒に取り上げています。
4資産均等型と8資産均等型バランスファンドの特徴
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』は、先進国を中心に国内外の株式と債券に分散投資します。『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』や『eMAXIS バランス(8資産均等型)』は、日本を含む世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
今回、取り上げた投資信託は、外貨建資産の為替ヘッジを原則として行いません。
信託期間は、すべて無期限です。
バランスファンドの費用
投資信託を保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』
年率 税抜0.159%(税込0.17172%)
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
年率 税抜0.159%(税込0.17172%)
『eMAXIS バランス(8資産均等型)』
年率 税抜0.5%(税込0.54%)
上記の投資信託は購入時手数料はありません。『eMAXIS バランス(8資産均等型)』のみ解約時の信託財産留保額(0.15%)が設定されています。
『eMAXIS Slim』も『<購入・換金手数料なし>』も信託報酬の引き下げに積極的です。
現在の信託報酬率を当てはめた場合、第3期(決算日 2017年11月20日)の運用報告書から推測した『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』の諸経費も含めた実質コストはおよそ0.218%(年率)です。
2018年11月21日に予定されている監査報酬の引き下げ(PDF)を反映するなら実質コストはおよそ0.209%(年率)です。
現在の信託報酬率を当てはめた場合、第1期(決算日 2018年4月25日)の運用報告書から推測した『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の諸経費も含めた実質コストはおよそ0.233%(年率)です。
バランスファンドの運用実績
下のグラフは、4資産均等型と8資産均等型のバランスファンドそれぞれの過去3年間の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移(月末ベース) 2015年10月末~2018年10月末 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2018年11月6日現在)。
2018年11月6日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
米国の長期金利上昇や貿易摩擦への警戒感から、直近の株式市場は調整を余儀なくされています。
まとめ
先進国を中心にした伝統的4資産(国内外の株式と債券)に投資する4資産均等型バランスファンドは基本に忠実に手堅く投資したい人向きでしょうか。新興国の成長も取り込みつつREITにも投資先を広げたいなら、より幅広く分散のできる8資産均等型バランスファンドが魅力的かもしれませんね。
過去の指数データに基づく、4資産均等型と8資産均等型のバランスファンドに準拠したポートフォリオの年間リターンは下の図表の通りです。
○は年間リターンの平均値 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスト」より |
2003年3月31日から2018年10月31日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
上記は過去の指数データに基づくシミュレーションであり、売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。
投資先の分散されたバランスファンドといえども市場が荒れ模様になると基準価額が思いがけず大きく値下がりすることもあります。
いざという時にあわてて解約したりせず忍耐強く回復を待つためには、預貯金等の安全資産の備えも忘れないようにしたいですね。
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