米国株vs新興国株vs欧州株vs国内株vs先進国株 米大統領選後の成績は?予測困難だからこそ大事なのは?

2017年5月14日日曜日

国内株式 新興国株式 先進国株式 米国株式

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ニューヨーク グランドセントラル駅写真
ニューヨーク グランドセントラル駅

※ 記事の最後に2017年8月31日現在のデータを追記しています。

アメリカ大統領選後の投資信託の成績(過去6カ月以内の騰落率)を地域ごとに比較してみました。

対象は『i-mizuho米国株式インデックス』、『i-mizuho新興国株式インデックス』、『i-mizuho欧州株式インデックス』、『i-mizuho国内株式インデックス』です。『i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)』も参考に加えてみました。

投資家も米国第一主義でいいの?

昨年11月の大統領選後、米国第一主義を唱えるトランプ大統領の誕生で米国経済のさらなる発展が期待される一方で、逆に新興国からは資金流出が起きて通貨安による経済危機も危惧されていましたが、投資信託の成績は果たして?

投資家もまた米国偏重でいいのでしょうか。

投資信託の成績比較

i-mizuho米国株式インデックス、i-mizuho新興国株式インデックス、i-mizuho欧州株式インデックス、i-mizuho国内株式インデックス、i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)成績比較表
2017年5月12日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

投資信託の成績は過去3カ月、過去6カ月ともに

欧州株式>新興国株式>先進国株式>米国株式>国内株式

となっています。

ちなみにベンチマークは米国株式がS&P500指数、新興国株式がMSCIエマージング・マーケッツ・インデックス、欧州株式がユーロストックス50指数、先進国株式がMSCIコクサイ指数です(いずれも円換算ベース)。国内株式は日経平均株価(日経225)をベンチマークにしています。

まとめ

今のところ、予想とは裏腹に資金流出が懸念されていた新興国株式は堅調で、むしろ米国株式の騰落率を上回っています。

トランプ・ラリーで米国株式市場が連日最高値を更新していたこともあり、米国以外の地域が含まれる先進国株式よりも米国株式のみでいいのではという声もありました。しかしながら上記の期間では、欧州株式は好調で先進国株式も米国株式よりも良好な成績になっています。

事前の世論調査や専門家の予想をくつがえしてトランプ候補が大統領選に勝利したように、株式市場の動向も予測するのは困難なようです。特定の地域や資産に集中投資するよりも、やはり分散投資を心がけていたほうが思惑に振り回されず安定的な運用ができそうですよね。

こぼれ話
米大統領選の直後の急激な円高で『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』がベンチマークとの間にかい離を起こしたことがありました(同ファンドの比較的大きなかい離は2回目)。

そのことをきっかけに特定口座で持っていた先進国株式インデックスファンドである同ファンドを解約して、『iFree NYダウ・インデックス』と『i-mizuho米国株式インデックス』に入れ替えました。

優柔不断に目移りしていると痛い目を見るという実例ですね(苦笑)。

追記
下の表は2017年8月31日現在のデータです。米国株式に割高感があることから米国以外の地域に投資資金が流れていると聞きますが、確かに過去6カ月、過去1年の騰落率では『i-mizuho新興国株式インデックス』と『i-mizuho欧州株式インデックス』の好調さが目立ちますね。

i-mizuho米国株式インデックス、i-mizuho新興国株式インデックス、i-mizuho欧州株式インデックス、i-mizuho国内株式インデックス、i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)成績比較表
2017年8月31日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません




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