罠(わな)? |
スマートベータ戦略ファンドの成績
通常のインデックスファンドより低リスク高リターンをうたった「ひとくふう先進国株式ファンド」の設定日(2016年8月31日)から今日までの基準価額の騰落率を、競合するファンドと比較してみました。比較の対象は、リスクに対する収益の最大化を狙ったという「たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」や25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」です。
また「MSCIコクサイ・インデックス」に連動する通常のインデックスファンドである「たわらノーロード 先進国株式」の成績も一緒にまとめてみました。
ワースト順位 |
設定時が人気も成績もピーク?
まあ、まだ1カ月ちょっとの運用期間ですからね。とはいえスマートベータ戦略をとったファンドのいずれもが通常のインデックスファンドの成績に劣後しています。テーマ型投資信託は旬が短いので手を出すべきでないとよくいわれます。特定のテーマに沿った投資信託は関連の株式の人気がピークの時に設定されることが多く、長期投資には向かないことが多いのだそう。
アメリカの高配当株はすでに割高というニュースもあります。後から振り返った際にスマートベータ戦略も、SRI(社会的責任投資)、IT、バイオ、エコ、インバウンド、シェールガスといった特定のテーマと一緒で流行り言葉にすぎなかったなんて乱暴にひとくくりにされる時が来ないことを祈ります。
まとめ
「長期、分散、低コスト」を旨とするインデックス投資に共感していたのに、「低ボラティリティ高配当」という甘い言葉に誘われて信託報酬が年率1%近いアクティブファンドの「たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」に手を出した私はよく反省しないといけないですね(苦笑)。スマートベータ戦略の投資信託が相次いで設定されるということは通常のインデックスファンドではもう儲からないと考えている人が多いのかもしれません。だとすれば株式相場全体も下り坂でしょうか。
景気は循環するものと長い目で見て淡々と積立投資を継続できればよいのですけれど。
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