※ 記事の最後に2017年9月11日現在のデータを追記しました。
2016年9月に設定された低コスト・インデックスファンド『iFree』シリーズのうち『iFree 外国株式インデックス』と『iFree NYダウ・インデックス』の特徴と運用実績について、他社の先進国株式インデックスファンドや米国株式(NYダウ)インデックスファンドとくらべてみました。
ファンドの特徴
『iFree 外国株式インデックス』は、日本をのぞく先進国の株式を対象にしたMSCIコクサイ指数(円ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。同指数は2017年5月末現在、北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国1,327銘柄で構成されています。
2017年8月末の月報より |
iFree外国株式インデックスと先進国株式インデックスファンド成績比較
2017年1月5日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
2016年9月8日に設定された低コスト・インデックスファンド『iFree 外国株式インデックス』ですが、『たわらノーロード 先進国株式』に劣後しています。
その一方で『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』よりも好成績です。ただし『iFree 外国株式インデックス』はまだ設定されて間もないので、もう少し長い目で見守る必要はあるでしょうね。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(表中ではニッセイ外国株式インデックスファンドと表記)は、2016年11月22日より信託報酬(年率)が従来の税抜0.24%から税抜0.2%へ引き下げられています。
iFreeNYダウ・インデックスと米国株式インデックスファンド成績比較
2017年1月5日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
2016年9月8日に設定された低コスト・インデックスファンド『iFree NYダウ・インデックス』ですが、『eMAXIS NYダウインデックス』よりも好成績です。
その一方で、過去3カ月、過去1カ月の騰落率では『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』には劣後しています。ただし『iFree NYダウ・インデックス』は『iFree外国株式インデックス』と同様にまだ設定されて間もないので、もう少し長い目で見守る必要があるかと思います。
『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』は今回取り上げた他のファンドと違って、購入時手数料(上限は税抜3%でネット証券など無料の場合も)と解約時の信託財産留保額(0.2%)が設定されています。
追記
2017年9月11日現在の運用実績
『iFree 外国株式インデックス』ほか先進国株式インデックスファンドの運用実績は下の表の通りです。
2017年9月11日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
『iFree NYダウ・インデックス』ほか米国株式(NYダウ)インデックスファンドの運用実績は下の表のとおりです。
2017年9月11日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、ネット証券など無料の場合もあります。『たわらノーロード NYダウ』は、まだ運用期間が6カ月に達していません。
信託報酬率の一部引き下げ
『iFree』シリーズのうち6ファンドの運用管理費用(信託報酬率)の引き下げ(PDF)が発表されました。『たわらノーロード』シリーズも信託報酬の一部引き下げ(PDF)を発表しています。来月(2017年10月)から、2018年開始の「つみたてNISA」口座の申し込みが始まるようですから、競争が激しくなっているのかもしれませんね。「つみたてNISA」に対応させるには株式を含むことも要件の一つなのですが、『たわらノーロード』は債券やリート(不動産投資信託)といった「つみたてNISA」対象外のファンドも合わせて信託報酬を引き下げています。
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