※ 記事を更新しました(2017年12月30日)。
コストと運用成績
「いろんな会社から出てるインデックスファンド、ファンド選びにはコストが重要って言うけど、運用管理費用(信託報酬)の差によってどれくらい運用成績が違うものなの?」。運用管理費用は年率で記載されていますよね。小数点以下の数字でどれくらい違うかというと100万円投資したとして0.1%の差だと1年で1,000円違うのですが、実際の影響は運用成績でくらべたほうがわかりやすいかもしれないですね。
NISA口座で運用した時の成績を運用管理費用が安めの「ニッセイ」とやや高めの「eMAXIS」で比較してみました。
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
毎年年初に一括投資したと仮定して2017年12月29日の基準価額をもとに各年度の損益や評価額を計算しています。各年度の基準価額は投資信託の売買が成立する約定日に合わせています。国内株式はその年最初の営業日、外国株式は翌営業日です。
NISAの非課税投資枠は2016年以降それまでの100万円から120万円に増額されています。端数は四捨五入しています。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(表中では一部表記を省略)は2015年11月、2016年11月、2017年11月に運用管理費用を引き下げています(年率0.39%→0.24%→0.2%→0.189%すべて税抜)。
まとめ
投資信託にかかるコストは運用管理費用のほかに諸経費もありますし、指数に連動するインデックスファンドであっても運用の巧拙もあり、運用管理費用の違いがそのまま運用成績の差になるとは限りません。それでも上記の表を見ると運用管理費用が安ければ、ある程度、運用成績が上向いていることがわかります。
約4年の運用期間でNISAの非課税投資枠いっぱいに(1年目と2年目に100万円ずつ、3年目と4年目に120万円ずつ計440万円)投資したとして、日経225に連動するインデックスファンドでは21,180円の差になっています。
日本を除く先進国の株式の値動き(MSCIコクサイ)に連動するインデックスファンドでは
36,217円の差になっています。
小数点以下の差でもコストは軽視できませんよね。
こぼれ話
NISA口座は決済の行われる受渡日を基準に年度が決まるので、年末近くに投資するとその年の枠に含まれず翌年度の枠に入ることになります。
毎月、月末近くに積み立て日を設定している人は12月の分が翌年に回されて、その分NISAの枠が余ってしまうこともありますので要注意です。
あまり意味はないかもしれませんが、せっかちな人は逆に年末に投資すると早めに翌年度分の投資を始めることもできます。
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