短期的な相場の変動に一喜一憂しない方法とは/オルカン、先進国株、米国株(S&P500)等の成績と2022年10月末NISA・iDeCo・特定口座の評価額

2022年11月1日火曜日

iDeCo・つみたてNISA・特定口座の実績

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インデックスファンドの騰落率とNISA、iDeCo、特定口座の損益

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主だったインデックスファンドの成績と2022年10月末現在のNISA・iDeCo・特定口座の評価額および損益を確認してみました。

また最後の段落で、長期で運用を続けるための大事なポイントについて解説した三井住友DSアセットマネジメントの記事を紹介しています。


全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績

インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)

下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2021年10月~2022年10月/月末ベース)です。

起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基準価額の推移(チャート)

インデックスファンドの騰落率

下のグラフは10月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2022年10月31日現在)。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの前月末比と前年同月末比の騰落率

世界で高まる大幅利上げ減速観測(PDF/野村アセットマネジメント)

米英独の10年国債利回り

マーケットビュー Vol.74 -株式・債券・為替市場の見通し-(PDF/岡三アセットマネジメント)

【国内株式】2022年度は底堅い日本企業の業績も2023年度は、海外経済の悪化、市況⾼効果の⼀巡、円安⼀服などから減益に転じると考えます。

【米国株式】2023年早期に利上げを停⽌できるかについてはまだ確証を持ちづらいところです。また、急ピッチで株価が上昇すれば、FRBから⾦融引締め的なメッセージが出やすい点には留意が必要でしょう。

【欧州株式】インフレと景気後退が同時に進⾏するスタグフレーション懸念が⼀段と強まっていることを念頭に置くと、欧州株式に対しては引き続き慎重な投資スタンスが必要と考えます。

【アジア株式】⾦融緩和や継続的な景気刺激策の導入加速から、中国株は上昇に向かうという⾒⽅を維持しています。不動産⽀援は強化されても、ゼロコロナ政策の緩和は当面⾒込薄と考えますが、そのような⾒⽅を変化させる政策が出てくれば、本格的な株価上昇につながるでしょう。

株価が不安定な時に売買のタイミングを見極めるのは至難の業ですよね。慌てて動いても「安値で売って高値で買い戻す」ことになりかねないため、毎月の積立以外はあえて何もしないというのも次善の策としては悪くないかもしれませんね。


NISA・iDeCo・特定口座の評価額と損益(合算)

リスク資産の地域別構成比と評価額および損益

地域別構成比

上記の円グラフでは全世界株式インデックスファンドは各地域ごとに、米国株式インデックスファンドは先進国株式に分類しています。少数第1位未満を四捨五入しているため合計が100%にならない場合があります。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの損益

10月末は9月末に比べると208万円弱くらい評価額が増えています(含み益は196万円ほど増加)。

とはいえインフレや金利の動向をめぐり、まだまだ神経質な相場が続きそうですね。2023年は景気悪化も懸念されていますし、冷静な判断力を保つためにも余力は残しておきたいところでしょうか。

非課税口座の評価額および損益は下の表の通りです。

つみたてNISA・iDeCoの成績

NISAのしくみや活用法は、金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。かんたん税制優遇シミュレーションでiDeCoに加入した場合の税負担の軽減額を確認できます。


短期的な相場の変動に一喜一憂しない方法とは

失敗しないポートフォリオ運用 その3 「やるべきではないこと」 後編(三井住友DSアセットマネジメント)

<行動経済学から考えてみよう>
■行動経済学という比較的新しい研究分野にそのヒントがあります。その一つが「簿価のアンカリング効果」というものです。どの価格で投資を行ったかに引きずられる傾向があるという考え方です。買った価格よりも市場価格が高まればうれしくなりますし、逆に市場価格が下落すれば精神的なダメージを受けます。常に簿価を意識していると、日々の運用成果は長期の目標に対する途中経過でしかないのに、それがとても気になってしまいます。

■もう一つは「プロスペクト理論」です。人間は損失を非常に嫌がるという考え方です。下がると売りたくなるのはそのためと考えられます。但し、相場が下がって損をしたからといって、資産を売却したり、運用を止めてしまっては目標を達成できません。

<目線を長期の目標に変えてみよう>
短期的な一喜一憂を防ぐためには「相場を見ない」、という思い切り方もありますが、目線を長期の目標に変えるという方法もあります。(赤太字筆者)

■例えば、毎月3万円を30年間積み立てる場合を考えます。年間で36万円の投資になり、30年間で投資金額は約1千万円となります。この時、仮に目標を3千万円に置けば、投資金額の3倍が目標となり、かなり高い目標と思われます。そして、それを達成するためには、長期間積み立て、それを複利で運用することが最も重要となります。目標をしっかりと設定して、複利運用の力を味方にできれば、日々の相場の変動が小さいことに思えてくるはずです。

三井住友DSアセットマネジメントによれば年平均5%の収益率で標準偏差(リスク=収益のブレ)が10%の場合(※)、上記の目標を達成できる確率は約66%だそうで、ポートフォリオ運用の基本を守って長期で運用できれば高い目標も十分達成できる可能性があると述べています。

※ちなみに日本株、外国株、日本国債、外国国債にそれぞれ25%ずつ分散投資するとリターンは6.3%、リスクは12.9%でした(2001年~2021年)

ゴールを達成する時期は前後することもあるでしょうけれど、相場の変動に惑わされることなく気長に種まきを続けていきたいですね。



おすすめ記事

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