SBI証券の2020年9月の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2020年9月1日~同年9月30日)。1位→(前回1位)SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
米国の株式に投資
2位→(前回2位)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式に投資
4位↑(前回5位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
5位↓(前回4位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式に投資
アクティブファンドの『ひふみプラス』がランクアップしています。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドほか特徴
資産クラスの近いものを先に並び替えています。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIAM)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2020年8月末現在 |
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1144%以内です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年8月末現在 |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1023%です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年8月末現在 |
『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
運用管理費用(年率)は税込1.078%以内です。
ひふみプラス 業種別構成比 2020年8月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・全世界株式・先進国株式・ひふみプラスの運用実績
下のチャートは、後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来2年弱の期間(2018年10月31日~2020年10月2日)で基準価額の推移を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。運用期間の短い『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』は除外しています。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を参考にしてください。
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2020年10月2日現在)。
調整局面の下落率は2020年2月の天井から同年3月の底までの数字(※)、設定来騰落率は2年弱の数字です。※2020年2月21日~同年3月24日(ひふみプラスのみ2020年2月6日~同年3月16日)
・ウィズ・コロナ時代の投資戦略 藤野英人氏に聞く(日本経済新聞)
日本経済新聞の記事によれば2月下旬には「ひふみ投信マザーファンド」の現金比率を約30%に高めていたそうで、アクティブ運用の『ひふみプラス』の下落率はインデックスファンドよりは控えめになっています。厳選した銘柄に投資したいなら、ポートフォリのスパイスとして魅力的かもしれませんね。
株こわい?債券とバランスよく持つことで運用効率が改善
新型コロナの流行や米中対立、米大統領選挙など先行きの不透明感が強い状況では、大幅な下落の可能性のある株式を手放したくなることもあるかもしれないですね。・株式投資に抵抗がある皆様へ ~株式を併せ持つことで下落を限定的に~(PDF/日興AM)
しかしながら直感には反するかもしれませんが、中長期の投資では債券のみに投資するよりも株式にもある程度分散したほうが、むしろ資産全体の値動きを安定させることができて運用効率も向上するそうです。
コロナショックを含む2010年1月~2020年9月のデータでは、世界債券100%よりも、40%程度までなら世界株式にも分散したほうが期間中の最大下落率を抑えられたようです。
リスクの大きさに比べ、どれだけリターンを得られているかという運用効率の面でも分散投資が有効です。債券100%や株式100%よりも、両者をバランスよく持つことが効率的なリターンの獲得につながっています。
ただし、上記の期間のリターンが全体的に優秀なのは世界的な金融緩和の恩恵もあるでしょうから、あまり過剰な期待は禁物かもしれませんね。
楽天証券のNISAランキング(投資信託)は下の記事を参考にしてください。
・「月1万円の積立投資の成果は?米国株式、先進国株式、全世界株式【投信ランキング】楽天証券NISA」「米大統領選挙 バイデン候補の政策は?」「ふるさと納税(電動自転車、フィットネスバイク)」
おすすめ記事(積立投資の成績)
積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。・【インデックス投資】 国内株式・先進国株式・新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
・国内株式・先進国株式・新興国株式・8資産均等型の金融危機を含む過去15年間、毎月1万円の積立投資の成果(評価額)は?
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