『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』に半分ずつ投資した場合の運用実績を確認してみました。
それぞれの実質コストも比較してみました。
米国株式および国内株式インデックスファンドの特徴
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象にした「S&P500指数」(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。為替ヘッジは行いません。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.0968%(税抜0.088%)以内です。
2020年6月末月報より |
『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』(三菱UFJ国際投信)は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」(配当込み)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.154%(税抜0.14%)以内です。
2020年6月末月報より |
今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ほか実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています |
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や監査費用などを含めたものが実質コストになります。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コスト(年率 0.140%)は、第2期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬を加えています。
信託報酬以外の諸経費 0.044% ×(365日 ÷ 第2期の日数 368日)+ 信託報酬 0.0964% (※)= 0.140%(少数第3位未満四捨五入)
※受益者還元型の信託報酬は純資産総額1,205.03億円で計算(500億円未満の部分 税込0.0968%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.09625%、1,000億円以上の部分 税込0.0957%)
『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』の実質コスト(年率 0.162%)は第3期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年相当に改めて、現時点の信託報酬を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.008% ×(365日 ÷ 第3期の日数 368日)+ 信託報酬 0.154% = 0.162%(少数第3位未満四捨五入)
米国株式および国内株式インデックスファンドの運用実績
下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来2年強の期間(2018年7月3日~2020年7月9日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
「米国株式 50%:国内株式 50%」は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』に半分ずつ投資した場合の成績です。
基準価額の推移 2018年7月3日~2020年7月9日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年7月9日現在)。
調整局面の上昇率は2020年3月24日~同年7月9日の数字、下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は2年強の数字です。
2020年7月9日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
日米の株価は経済ニュースでよく耳にし、動向を把握しやすいのはメリットの一つかもしれませんね。
コロナショックから思いのほか早く戻り基調になっていますが、新型コロナの第2波も懸念されていて、まだまだ先行きの不透明感は根強いです。
出典:日米株式が大幅下落(岡三AM)より https://www.okasan-am.jp/data/news/3051/report.pdf |
つみたてNISA(金融庁)などの非課税制度を利用して、無理のない範囲でコツコツと積み立てを継続していきたいです。基準価額が下がっているときは口数を増やすチャンスですよね。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより |
冷静な判断力を保つためには預貯金等の安全資産や生活防衛資金の確保も忘れないようにしたいです。
・資産運用で「日本株を40%も持っていい」と考える逆説的な2つの理由(ダイヤモンド)
・資産「2000万円」づくり 手堅い投信の長期積み立て(NIKKEI STYLE)
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』とアクティブ運用の『ひふみプラス』の組み合わせについては下の記事を参考にしてください。
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』『ひふみプラス』半分ずつ投資した運用実績を評価 インデックスファンドとアクティブファンドの実質コストも比較
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