『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』『ひふみプラス』半分ずつ投資した運用実績を評価 インデックスファンドとアクティブファンドの実質コストも比較

2020年7月13日月曜日

ひふみ 実質コスト 米国株式

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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『ひふみプラス』に半分ずつ投資した場合の運用実績を確認してみました。

指数連動型の米国株式インデックスファンドとアクティブ運用の『ひふみプラス』の実質コストも比較してみました。


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/ひふみプラスの特徴

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象にした「S&P500指数」(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。為替ヘッジは行いません。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.0968%(税抜0.088%)以内です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 組入上位10業種(ソフトウェア・サービス、メディア・娯楽、医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムほか)
2020年6月末月報より

アクティブ運用の『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。外貨建資産は原則として為替ヘッジは行いません。

国内最大級のアクティブファンド「ひふみ投信」、海外株投資で飛躍するレオス・キャピタルワークス(モーニングスター)

運用管理費用(年率)は税込1.078%(税抜0.98%)以内です。

ひふみプラス 組入上位10業種(その他海外株、情報・通信業、電気機器ほか)と組入上位10銘柄(ドミノ・ピザ、ショーボンドホールディングス、東京センチュリーほか)
2020年6月末月報より

今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/ひふみプラスの実質コスト

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とひふみプラスおよび両者の組み合わせによる実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています

上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。

運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や監査費用などを含めたものが実質コストになります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コスト(年率 0.140%)は、第2期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬を加えています。

信託報酬以外の諸経費 0.044% ×(365日 ÷ 第2期の日数 368日)+ 信託報酬 0.0964% (※)= 0.140%(少数第3位未満四捨五入)

※受益者還元型の信託報酬は純資産総額1,211.05億円で計算(500億円未満の部分 税込0.0968%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.09625%、1,000億円以上の部分 税込0.0957%)

ひふみプラス』の実質コスト(年率 0.986%)は、第8期(2018年10月2日~2019年9月30日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.096% ×(365日 ÷ 第8期の日数 364日)+ 信託報酬 0.890% (※)= 0.986%(少数第3位未満四捨五入)

※純資産総額に応じた信託報酬の逓減については2020年7月13日現在の5,189.01億円で計算(純資産総額500億円まで 税込1.078%、500億円を超える部分 税込0.968%、1,000億円を超える部分 税込0.858%)。

ちなみに運用報告書の1万口当たりの費用明細は簡便法による概算のため信託報酬の低減は反映されていないとのこと。

ひふみプラス 運用報告書に純資産総額に応じた信託報酬の逓減が反映されていない件について問い合わせてみました


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/ひふみプラスの運用実績

下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来2年強の期間(2018年7月3日~2020年7月13日)で基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とひふみプラス、および両者の組み合わせによる基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2018年7月3日~2020年7月13日
過去の実績は将来を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2020年7月13日現在)。

調整局面の上昇率は2020年3月24日~同年7月13日の数字、下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は2年強の数字です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とひふみプラス、および両者の組み合わせによる騰落率
2020年7月13日現在
過去の実績は将来を保証するものではありません

アクティブ運用の『ひふみプラス』の過去の1年の騰落率が好調なのは、コロナショックの暴落前に景気敏感株を売って現金比率を高め、その後、確保した資金で巣ごもり関連銘柄を買ったのが奏効したようです。

ウィズ・コロナ時代の投資戦略 藤野英人氏に聞く(日本経済新聞)

ひふみアカデミーの動画では中国株に投資したという話も出ていましたが、海外株の比率は15%を目安にして、当面、これ以上は増やす予定はないとも述べていました。


数年先の利益を織り込んで急回復した株価は逆にこれからは上がりづらい状況になるかもしれず、指数を追いかけるのではなく会社の中身を見るのが大事と勝ち組と負け組の二極化について言及していたのが印象的でした。

勝ち組GAFAMの影で負け組企業が連鎖倒産の危機? 米国株式(S&P500/NASDAQ100/FANG+)インデックスファンド比較・評価

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『ひふみプラス』は、つみたてNISAでも人気ファンドですが、指数連動型のインデックスファンドだけでなく厳選された銘柄に投資するアクティブ運用にも興味があるなら面白い組み合わせかもしれませんね。




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