イタリア アマルフィ海岸 (Greg MontaniによるPixabayからの画像) |
2020年6月29日設定予定(PDF)の『<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)』の特徴を『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と比較してみました。
また<購入・換金手数料なし>シリーズの国内株式(TOPIX)・先進国株式・新興国株式を世界株式ファンドに準じた比率で組み合わせて運用成績を確認してみました。
ニッセイ世界株式ファンドとオール・カントリーの特徴
下の円グラフは『<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)』の設定当初(2020年6月)の基本投資割合と『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のベンチマークの指数データ(2020年5月末)です。<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド (GDP型バスケット)の設定について(PDF)より |
国内株式部分のベンチマークが異なっていて、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)』がTOPIX(2,167銘柄)なのに対し、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』はMSCI Japanインデックス(321銘柄)です(銘柄数は2020年5月末現在)。
どちらの投資信託も外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。
運用管理費用(信託報酬)は年率で税抜0.104%以内と同一水準ですが、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は受益者還元型の信託報酬を導入しています(純資産500億円以上1,000億円未満の部分 税抜0.1035%/1,000億円以上の部分 税抜0.103%)。
ニッセイ世界株式ファンドとオール・カントリーの成績
基準価額の推移(チャート)
下のチャートは『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来1年7ヵ月半強の期間で(2018年10月31日~2020年6月18日)の基準価額の推移を比べたものです。「<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)準拠」は<購入・換金手数料なし>シリーズの組み合わせです。
比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年10月31日~2020年6月18日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年6月18日現在)。調整局面の上昇率は2020年3月24日~2020年6月18日の数字、調整局面の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は1年7ヵ月半強の数字です。
2020年6月18日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
先行する『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(2018年10月31日設定)の純資産総額は316.71億円です(2020年6月18日現在)。
・新型コロナの影響がより深刻な新興国株式市場 感染抑制の成否でパフォーマンス格差が広がる(三井住友DSアセマネ)
コロナショックで新興国の脆弱性が懸念される中、新興国株式のウエイトの高い『<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)』は純資産総額を伸ばすことができるでしょうか。
金融危機を含む期間の年間リターンとリターン・リスク水準
年間リターン
下の図表は、名目GDP総額比に準拠したポートフォリオ(国内株式6%:先進国株式54%:新興国株式40%)、世界の株式市場の時価総額比に準拠したポートフォリオ(国内株式7%:先進国株式81%:新興国株式12%)、それぞれの年間リターン(最大上昇時・平均値・最大下落時)を示しています。○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
世界的な金融危機であるリーマンショックを含む2003年3月31日から2020年5月29日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
リターン・リスク水準
過去のデータは将来を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
新興国の株式市場の時価総額がいずれ経済規模(GDP)に見合った水準まで成長すると考えるなら青田買いも面白いかもしれませんね。
ただ、時価総額の小さなマーケットをオーバーウエイトするのは、相応にリスクを高める可能性もありそうです。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)』の出足の成績は下の記事を参考にしてください。
・『ニッセイ世界株式』オール・カントリーと比較・評価
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