2020年5月8日現在、純資産総額は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が894.13億円であるのに対し、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は886.55億円です。
後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(2018年7月3日設定)が先行する『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(2017年2月27日設定)を追い抜きました。
どちらも、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、同 先進国株式の特徴
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象にした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.088%(税込0.0968%)以内です。
2020年3月末月報より |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.093%(税込0.1023%)以内です。
2020年3月末月報より |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 国・地域別構成比 2020年3月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。
米国株式および先進国株式インデックスファンドの実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています |
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コスト(年率 0.176%)は、第1期(2018年7月3日~2019年4月25日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.065% ×(365日 ÷ 第1期の日数 297日)+ 信託報酬 0.0966% (※)= 0.176%(少数第3位未満 四捨五入)
※受益者還元型の信託報酬は純資産総額894.13億円で計算(500億円未満の部分 税込0.0968%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.09625%)
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コスト(年率 0.178%)は第2期(2018年4月26日~2019年4月25日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細に現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.076% + 信託報酬 0.1016%(※)= 0.178%(少数第3位未満 四捨五入)
※受益者還元型の信託報酬は純資産総額886.55億円で計算(500億円未満の部分 税込0.10230%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.100595%)
米国株式および先進国株式インデックスファンドの運用実績
下のチャートは『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来1年10ヵ月強の基準価額の推移(2018年7月3日~2020年5月8日)を『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年7月3日~2020年5月8日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年5月8日現在)。
調整局面の上昇率は2020年3月24日~2020年5月8日の数字、調整局面の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字と2018年10月4日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は1年10ヵ月強の数字です。
2020年5月8日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
近年は米国株式が好調だったこともあり、先進国株式インデックスファンドのベンチマークである「MSCI コクサイ・インデックス」ではアメリカの比率が70%を超えています(2020年4月末現在)。
MSCI コクサイ・インデックス 2020年4月末現在 |
「MSCI コクサイ・インデックス」の構成国は北米(アメリカ、カナダ)、欧州(アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェイ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル)、アジア・オセアニア(シンガポール、香港、オーストラリア、ニュージーランド)、中東(イスラエル)の22ヵ国です。
アメリカ以外の国の巻き返しに期待するなら、先進国株式インデックスファンドも魅力的でしょうね。将来は新興国から先進国へと区分が変更される国もあるかもしれません。
積立投資の評価額の推移
下のチャートは毎月1万円ずつ積み立てた場合の投資額(元本)と投資信託の評価額の推移を示しています(2019年1月7日~2020年5月8日)。2019年1月から毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。
各年月の投資額と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2020年5月8日現在の数字です。
投資額と評価額 2019年1月7日~2020年5月8日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
各年月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
過去の実績は将来を保証するものではありません |
資産運用に好不調の波はつきものですが、積立投資では基準価額が下がっているときは口数を増やすチャンスでもあります。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより |
預貯金等の安全資産の備えも忘れないようにしながら、コツコツと積立を継続していければと思います。
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
・つみたてNISA口座、1年で倍増 ネット証券4社(日本経済新聞)
米国株式および先進国株式インデックスファンドのもう少し長期の比較は下の記事を参考にしてください。
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』スリム先進国株式やニッセイ外国株式と実績比較・評価 マーケットに居続けるべき理由
分散投資については下の記事も参考にしてください。
・米国株式など勝ち馬に乗る戦略は成功するか? コロナショック下のインデックス投信(株式、債券、REIT、バランス)等の値動きほか
おすすめ記事
より幅広い米国株式インデックスファンドの運用実績の比較は下の記事を参考にしてください。・『楽天・全米株式インデックス・ファンド』楽天・米国高配当株式、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFree NYダウ、iFreeNEXT NASDAQ100/FANG+、SMT 米国株配当貴族と実績比較・評価
米国株式インデックスファンドの積立投資の成績(2018年1月~)は下の記事を参考にしてください。
・楽天・全米株式、S&P500連動型、米国優良株(アクティブ)つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?先進国株式とも比較
先進国株式の一括投資の積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・「先進国株式」一括投資と積立投資の成績を5年、10年、15年で比較・評価 運用成績にどれくらいの差がある?
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