信託報酬0.093%に引き下げ!『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』ライバル(ニッセイ、たわらノーロード)も手強い? 実質コスト、運用実績、積立投資の成績を比較・評価

2020年5月8日金曜日

実質コスト 先進国株式 毎月1万円の積立投資

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信託報酬0.093%に引き下げ!『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』

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信託報酬率の引き下げられた(PDF)『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コストや運用実績、積立投資の成績をライバルの『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』や『たわらノーロード 先進国株式』と比較してみました。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬率引き下げ
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス


先進国株式インデックスファンドの特徴

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)、『たわらノーロード 先進国株式』(アセマネOne)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の先進国22国の大型株と中型株1,319銘柄で構成されています(2020年4月末現在)。

先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス) 組入上位10銘柄(アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムほか)
2020年4月末現在

先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス) 業種別構成比(情報技術、ヘルスケア、金融ほか)と国別構成比(アメリカ、イギリス、フランスほか)
先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス)
業種別構成比と国別構成比 2020年4月末現在

今回、取り上げた投資信託は、原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。


先進国株式インデックスファンドの実質コスト

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式の実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています

運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。

上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コスト(年率 0.178%)は第2期(2018年4月26日~2019年4月25日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細に2020年3月17日引き下げ後の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.076% + 信託報酬 0.10159%(※)= 0.178%(少数第3位未満 四捨五入)

※受益者還元型の信託報酬は純資産総額860.98億円で計算(500億円未満の部分 税込0.10230%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.100595%)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の実質コスト(年率 0.162%)は、第6期(2018年11月21日~2019年11月20日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細に現時点の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.060% + 信託報酬 0.10230% = 0.162%(少数第3位未満 四捨五入)

たわらノーロード 先進国株式』の実質コスト(年率 0.157%)は、第4期(2018年10月13日~2019年10月15日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.048% ×(365日 ÷ 第4期の日数 368日) + 信託報酬 0.10989% = 0.157%(少数第3位未満 四捨五入)


先進国株式インデックスファンドの運用実績

先進国株式インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)

下のチャートは、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス設定来3年2ヵ月強の基準価額の推移(2017年2月27日~2020年5月7日)をライバルと比べたものです。

起点の基準価額を1万円に統一しています。ほぼ重なっています。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式の基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年2月27日~2020年5月7日
過去の実績は将来を保証するものではありません

中央銀行の金融緩和や各国の景気対策などにより世界の株価は一旦は反発したものの、実体経済の悪化が懸念されています。

IMF『世界経済見通し』コロナ収束は年後半予想(三井住友DSアセマネ)

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスとライバルの基準価額の差額

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』とライバルの基準価額のひらき具合(差額)を示したのが下のチャートになります(2017年2月27日~2020年5月7日)。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスとライバルの基準価額の差額
基準価額の推移 2017年2月27日~2020年5月7日
過去の実績は将来を保証するものではありません

信託報酬率の引き下げを積極的に実施してきた『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』がライバルに徐々に差をつけていて優勢でしたが、競合相手も引き下げを行ったことで最近は拮抗してきていますね。

先進国株式インデックスファンドの騰落率の比較

騰落率の比較は下の表の通りです(2020年5月7日現在)。

調整局面の上昇率は2020年3月24日~同年5月7日の数字、調整局面の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は3年2ヵ月強の数字です。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式の騰落率
2020年5月7日現在
過去の実績は将来を保証するものではありません


先進国株式インデックスファンドの積立投資の成績

つみたてNISAのスタートした2018年1月から毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。

通算成績を計算する現時点の基準価額をもとに各年月の損益と評価額を算出しています。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの積立投資の成績
過去の実績は将来を保証するものではありません

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの積立投資の成績
過去の実績は将来を保証するものではありません

たわらノーロード 先進国株式

たわらノーロード 先進国株式の積立投資の成績
過去の実績は将来を保証するものではありません

つみたてNISAの始まった2018年1月から2年4ヵ月強の積立投資(毎月1万円)の評価額は、2020年5月7日現在、29万円の投資額に対して下記の通りです。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
274,276円(-5.42%)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
274,029円(-5.51%)

たわらノーロード 先進国株式
274,000円(-5.52%)

コロナショックで直近の株式市場は動揺していますが、長期運用のインデックス投資なら、あわてて売らない(ゴールは数十年先)、あせって買わない(低迷が意外と長引く可能性も?)のも大事でしょうね。

無理に追加投資をしなくても、定額の積立投資なら基準価額が下がっているときには買える口数が増えます。

定額の積立投資
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック
4ページより

波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)

積立投資を学ぶ(大和投資信託)

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コストや運用実績の比較は下の記事を参考にしてください。

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