『野村インデックスファンド・海外5資産バランス』『同・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』国内より海外に投資のチャンスを求めるなら？

日本を除く先進国と新興国の資産を投資対象にした『野村インデックスファンド・海外5資産バランス』の特徴と運用実績を日本を含むバランスファンドと比較してみました。

比較の対象は『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』、『eMAXIS バランス（8資産均等型）』、『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』です。

すべて、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

制度の詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。

バランスファンド（海外5資産、内外7資産、8資産均等型）の特徴

『野村インデックスファンド・海外5資産バランス（愛称：Funds-i 海外5資産バランス』（野村AM）は、先進国と新興国の株式と債券および先進国のREIT（不動産投資信託証券）に分散投資します。

原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。

投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は税抜0.6％です。解約時の信託財産留保額（0.2％）が設定されています。

基本投資割合

『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型（愛称：Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型）』（野村AM）は日本と先進国の株式、債券、REIT（不動産投資信託証券）および新興国の債券に分散投資します

原則として外貨建資産の為替ヘッジを行います。

運用管理費用（年率）は税抜0.5％です。解約時の信託財産留保額（0.2％）が設定されています。

基本投資割合

『eMAXIS バランス（8資産均等型）』（三菱UFJ国際投信）と『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』（三菱UFJ国際投信）は国内、先進国、新興国の株式と債券および国内と先進国のREIT（不動産投資信託証券）に分散投資します。

原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。

運用管理費用（年率）は前者が税抜0.5％以内、後者が税抜0.14％以内です。前者のみ解約時の信託財産留保額（0.15％）が設定されています。

基本投資割合

今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。

バランスファンド（海外5資産、内外7資産、8資産均等型）の運用実績

下のチャートは『野村インデックスファンド・海外5資産バランス』設定来6年6ヵ月弱の基準価額の推移（2013年9月12日～2020年3月4日）を『野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型』や『eMAXIS バランス（8資産均等型）』と比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。直近の株式市場はコロナ・ショックにより急落しています。

基準価額の推移　2013年9月12日～2020年3月4日 過去の実績は将来を保証するものではありません

『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』も合わせた騰落率の比較は下の表の通りです（2020年3月4日現在）。

調整局面の下落率は2020年2月21日～同年3月2日の数字、設定来騰落率は6年6ヵ月強の数字です。

2020年3月4日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません

基準価額の推移を見ても、国内資産を含まず新興国資産の比率が高めの『野村インデックスファンド・海外5資産バランス』は良くも悪くも値動きが大きい傾向にありますね。

直近の調整局面では円高の影響もあり、ライバルより下落率がやや大きめです。

国内より海外に収益の機会を見出していて、成長期待の高い新興国にも積極的に投資したいなら、面白いバランスファンドかもしれませんね。

リターン・リスク水準と年間リターン

それぞれのバランスファンドに準拠したポートフォリオのリターン・リスク水準は下記の通りです。

『野村インデックスファンド・海外5資産バランス』に準拠したポートフォリオは、ライバルよりリターン（投資収益率）が若干高めな反面、リスク（投資収益率のぶれ）も大きめのようです。

運用効率を示すシャープレシオは競合に幾分見劣りします。

過去のデータは将来を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より

下の図表はバランスファンドに準拠したポートフォリオの年間リターンです。

○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より

リーマン・ショックを含む2003年3月31日から2020年2月28日までの任意の連続１年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。

売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去の指数データによるシミュレーションは将来の運用成績を保証するものではありません。

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