好調な米国株式の割高感も指摘される現在、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』に半分ずつ投資した場合の運用実績を確認してみました。
楽天・全米株式と楽天・新興国株式の特徴
『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の大型株から小型株までカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。楽天・全米株式インデックス・ファンド 2019年10月末現在(同年11月末月報より) |
『楽天・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(新興国株式))』(楽天投信投資顧問)は、新興国株式市場の大型株から小型株までカバーした「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
楽天・新興国株式インデックス・ファンド 2019年10月末現在(同年11月末月報より) |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。
楽天・全米株式と楽天・新興国株式の運用実績
下のチャートは後発の『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』設定来2年1ヵ月強の期間(2017年11月17日~2019年12月24日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年11月17日~2019年12月24日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月24日現在)。
設定来騰落率は2年1ヵ月強の数字です。
2019年12月24日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
まとめ
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』を組み合わせた場合、現状では新興国株式が足を引っ張っているように見えます。ただ、米国株式の過熱感から、新興国など米国以外の地域のほうが投資妙味があるとする見方も存在します。
・新興国:市場の反転に備えよ(ピクテ投信投資顧問)
・米資産、株・債券・通貨が2020年にアンダーパフォームへ-モルガンS(ブルームバーグ)
さすがに半分は過剰かもしれませんが、成長期待の高い新興国にも一定の割合で投資しておくのも悪くないアイデアかもしれませんね。
IMF(国際通貨基金)世界経済見通し 2019年10月 |
2019年10月時点のIMFの世界経済見通し(PDF)では米国の成長率が2019年の2.4%から2020年は2.1%へ減速が予想されているのに対し、新興国の成長率は2019年の3.9%から2020年は4.6%へと上向く見込みです。
分散投資を重視するのであれば、債券を含むバランスファンドと組み合わせるという選択肢もありますね。
・リスクを抑制『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を8資産均等型バランスと組み合わせた場合の実績は?
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・信託報酬引き下げ!『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』スリム新興国株式と実質コストや運用実績を比較 積立投資の成績も比べてみました
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