2019年9月のSBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト10のうち1~5位の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
6~10位はこちらの記事をご覧ください。
つみたてNISAの概要については金融庁のWEBサイトで解説されています。金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)もわかりやすいです。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2019年9月1日~同年9月30日)。1位→(前回1位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
2位NEW(-)SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
米国の株式(大型株)に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資
4位↓(前回2位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
5位→(前回5位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
ニッセイ外国株式、バランス(8資産均等型)ほか特徴
資産クラスの近いものを先に並び替えています。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は、どちらも税込0.10989%です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は純資産総額500億円以上1,000億円未満の部分は税込0.10439%に下がります。
MSCI コクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年9月末現在 |
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)』(SBIAM)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.165%です。
S&P500指数 業種別構成比 2019年9月末現在 |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%です。
基本投資割合 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
ニッセイ外国株式、バランス(8資産均等型)ほか運用実績
下のチャートは過去1年間(2018年10月9日~2019年10月7日)の基準価額の推移を比べたものです。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』は2019年9月26日に設定されたばかりなので『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を参考にしてください。
起点の基準価額を1万円に統一しています。貿易摩擦や景気減速懸念などにより株価が不安定で、投資信託の基準価額も変動が激しくなっています。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。
基準価額の推移 2018年10月9日~2019年10月7日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年10月7日現在)。
調整局面での下落率は2018年10月9日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年10月7日の数字です。
2019年10月7日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』設定来(2019年9月26日~同年10月7日)の騰落率は-1.88%、同期間の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の騰落率は-1.97%ですが、設定直後のごく短期間の比較であることに留意してください。
つみたてNISAは長期・積立・分散投資
いくら基準価額が下がっているときのほうが口数が多く買えるチャンスといっても、株式のみを対象にした投資信託は値動きが激しいですから、リスク資産の運用に不慣れだと途中で脱落してしまう恐れもあるでしょうか。途中で積み立てをやめてしまうぐらいなら、値動きが比較的穏やかな債券を含むバランスファンドを投資対象にするのも堅実な選択でしょうね。
下の図表は、リーマン・ショックを含む2003年3月31日から2019年9月30日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
8資産均等型に準拠したポートフォリオのほうがやはり年間リターンのぶれ幅は控えめですが、景気後退局面や金融危機などの際には分散投資をしていても評価額の大幅な下落は避けがたいでしょうから、預貯金等の安全資産の確保も忘れないようにしたいです。
・【投信ランキング】オール・カントリー、楽天・全米株式、内外7資産バランスほか2019年9月SBI証券つみたてNISA人気ファンド比較6~10位
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