『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の信託報酬率の引き下げと、競合の『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』との運用実績の比較について簡単にまとめてみました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)信託報酬率0.088%に
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』などの信託報酬率の引き下げが発表されました(PDF)。信託報酬率は年率(税抜) |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の信託報酬率は2019年11月12日より税抜0.150%以内から税抜0.088%以内に変更されます(※)。
※純資産総額500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.0875%、1,000億円以上の部分は0.0870%になります。2019年10月15日現在の純資産総額は319.79億円です。
ライバルの『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(税抜0.058%+外国投資信託証券の報酬0.03%程度)とほぼ同水準です。
ただし、消費税を含めた信託報酬率では『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内なのに対し、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の実質的な負担は税込0.0938%程度とライバルのほうがわずかに低廉です。
実質コストでは外国投資信託証券(海外ETF/VOO)を活用した『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が優位だと思われますが、設定直後の第1期は諸経費がかさみがちかもしれませんね。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドと実績比較
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』は、2019年9月26日に設定されたばかりであることに留意してください。一般的には、設定直後は純資産総額が小さいため安定した運用が難しいです。2019年10月15日現在、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の純資産総額は26.88億円です。
騰落率の比較は下の表の通りです。
2019年10月15日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
両者の基準価額の推移は下のチャートの通りです。
比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2019年9月26日~2019年10月15日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記のチャートの基準価額の差額を示したのが下のチャートになります。
基準価額の差額 2019年9月26日~2019年10月15日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』設定来の運用実績では、同ファンドが『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を僅差で上回っています。
ただし、外国投資信託証券(海外ETF)を実質的な投資対象にした投資信託は、現物株式を投資対象にした投資信託に比べ、ベンチマークとの連動性にやや難がある場合も少なくないようです。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の信託報酬率引き下げ後の運用成績にも期待しています。
・信託報酬引き下げ!『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドと実績比較・評価(2019年11月15日時点の比較)
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』との比較は下の記事を参考にしてください。
・信託報酬引き下げ!『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』実質コストや運用実績を楽天・全米株式と比較・評価
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