【インデックス投資】米国株式のS&P500指数連動型とNYダウ連動型の運用実績を比較・評価

2019年10月10日木曜日

先進国株式 米国株式

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米国株式インデックスファンド比較・評価・解説

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米国株式インデックスファンドのうち、「S&P500指数」に連動する投資成果をめざすファンドと、「NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)」に連動する投資成果をめざすファンドの特徴と運用成績を比べてみました。

今回、取り上げたファンドの中で「S&P500指数」に連動するのは『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。

NYダウ」に連動するのは『eMAXIS NYダウインデックス』と『iFree NYダウ・インデックス』です

参考までに先進国株式インデックスファンドである『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』も比較の対象に加えてみました。




米国株式インデックスファンド(S&P500・NYダウ)ほか特徴

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のうち約8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』が税抜0.375%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税抜0.150%です。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド 組入上位10業種(情報技術、ヘルスケア、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、バークシャー・ハサウェイほか)
2019年8月末月報より

eMAXIS NYダウインデックス』(三菱UFJ国際投信)と『iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は『eMAXIS NYダウインデックス』が税抜0.600%、『iFree NYダウ・インデックス』が税抜0.225%です。

iFree NYダウ・インデックス 業種別構成比(資本財・サービス、情報技術、金融、一般消費財・サービス、ヘルスケア)と組入上位10銘柄(ボーイング、ホーム・デポ、アップル、ユナイテッドヘルス・グループ、マクドナルドほか)
2019年9月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10業種(情報技術、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アルファベットほか)
2019年8月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10ヵ国・地域(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
2019年8月末月報より

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。


米国株式インデックスファンド(S&P500・NYダウ)ほか運用実績

下のチャートは「S&P500指数」連動型、「NYダウ」連動型、先進国株式それぞれのインデックスファンドの過去5年間(2014年10月14日~2019年10月10日)の基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

基準価額の推移 2014年10月14日~2019年10月10日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年10月10日現在)。

調整局面での下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字です。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS NYダウインデックス、iFree NYダウ・インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの騰落率
2019年10月10日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

指数の算出方法の違いにより「S&P500指数」連動型は時価総額の大きな銘柄の影響を受けやすく、「NYダウ」連動型は株価の高い値がさ株の影響を受けやすいと言われています。

また「NYダウ」連動型は組入銘柄数が30銘柄と少ないので特定の銘柄の値動きに左右されがちという面もあるようです。

「S&P500指数」連動型の『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が2019年9月26日に設定されました。運用管理費用の実質的な負担は税抜0.058%+0.03%程度です。

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の対抗引き下げにも期待しています。運用管理費用の低廉さでは「S&P500指数」連動型が一歩リードしています。

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』や『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』はつみたてNISA対象商品ですが、「NYダウ」連動型でつみたてNISAに対応しているのは、今のところ、若干割高な『eMAXIS NYダウインデックス』のみとなっています。

NYダウ、S&P500指数…米国株式に投資するならどれを選ぶ?(幻冬舎)

より長期での比較(米ドルベース)は上の記事を参考にしてください。




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