

先進国株式インデックスファンドで運用管理費用(信託報酬)が0.1%台のものと0.2%のもので運用成績にどれくらい差があるものなのか確認してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『たわらノーロード 先進国株式』です。
2019年6月10日現在、運用管理費用(年率)は前者が税込0.11772%、後者が税込0.21600%です。
先進国株式インデックスファンドの特徴
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『たわらノーロード 先進国株式』は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は先進国22ヵ国の大型株と中型株1,331銘柄で構成されています(2019年5月末現在)。
![]() |
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年5月末現在 |
先進国株式インデックスファンドの運用実績
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は運用管理費用(信託報酬)の引き下げを頻繁に実施していますが、0.1%台に下がったのは2018年1月30日でした(税込0.20412% → 税込0.11826%)。下のチャートは2018年1月30日から2019年6月10日まで(1年4ヵ月強)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
僅差のため『たわらノーロード 先進国株式』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。
![]() |
基準価額の推移 2018年1月30日~2019年6月10日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『たわらノーロード 先進国株式』の基準価額の差をチャートにすると下記のようになります。
![]() |
基準価額の差 2018年1月30日~2019年6月10日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年6月10日現在)。
![]() |
2019年6月10日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年4月24日の数字です。
『たわらノーロード 先進国株式』の運用管理費用(年率)が税込0.21600%なのに対し、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は2018年1月30日に引き下げた後(税込0.20412% → 税込0.11826%)、2018年7月25日にも引き下げを実施しています(税込0.11826% → 税込0.11772%)。
過去1年間の騰落率の差は0.09%です。単純計算で100万円投資しているなら900円前後の差、1,000万円投資しているなら9,000円前後の差です。
つみたてNISAのように20年以上の長期投資を考えているなら、やはり、なるべく運用管理費用の低廉なインデックスファンドを選択しておいたほうがよいのかもしれませんね。
全世界株式インデックスファンドの信託報酬と運用実績については、下の記事を参考にしてください。
・「全世界株式インデックスファンド」信託報酬の低廉なほうが好成績?競合する投資信託を比較・評価
おすすめ記事
先進国株式インデックスファンドの実質コストは下の記事を参考にしてください。・『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』実質コストや運用実績をニッセイ外国株式と比較・評価 第2期の運用報告書が公表
全世界株式インデックスファンドの信託報酬と運用実績については、下の記事を参考にしてください。
・「全世界株式インデックスファンド」信託報酬の低廉なほうが好成績?競合する投資信託を比較・評価
米国株式(S&P500)インデックスファンドの信託報酬と運用実績については、下の記事を参考にしてください。
・「米国株式(S&P500)インデックスファンド」信託報酬の低廉なほうが好成績?競合する投資信託を比較・評価
【Amazon】税金ゼロ”の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資【電子書籍】[ 田村正之 ]
【楽天Kobo】臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿