『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』実質コストや運用実績をニッセイ外国株式と比較・評価 第2期の運用報告書が公表

2019年7月1日月曜日

先進国株式

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『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』ニッセイ外国株式と実質コストや運用実績を比較・評価

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eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の第2期の交付運用報告書(PDF)が公表されました。

競合する『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と実質コストや運用実績を比較してみました。

どちらも、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)の解説がわかりやすいです。




先進国株式インデックスファンドの特徴

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は先進国22ヵ国の大型株と中型株1,331銘柄で構成されています(2019年5月末現在)。

MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比
MSCIコクサイ・インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年5月末現在


eMAXIS Slim 先進国株式ほか実質コスト

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの1万口当たりの費用明細
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入しています

信託報酬(運用管理費用)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用など)を合わせたものが実質コストになります。

上の表の数字は運用報告書の1万口当たりの費用明細に最新の信託報酬率等を当てはめています。あくまで概算値の比較であることに留意してください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(0.184%)は、第2期(決算日 2019年4月25日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月25日変更後の信託報酬率を当てはめています(※)。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(0.191%)は、第5期(決算日 2018年11月20日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月27日変更後の信託報酬率と2018年11月21日変更後の監査費用を当てはめています。

※『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は受益者還元型の信託報酬を導入しているので純資産総額に応じて500億円未満の部分は税込0.107892%、500億円以上1,000億円未満の部分は税込0.102492%、1,000億円以上の部分は税込0.097092%になります。

2019年7月1日現在、同ファンドの純資産総額は481.41億円です。


eMAXIS Slim 先進国株式ほか運用実績

下のチャートは『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』設定来2年4ヵ月強(2017年2月27日~2019年7月1日)の基準価額の推移を競合と比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

僅差のため『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年2月27日~2019年7月1日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

上記の『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の基準価額の差をチャートにすると下記のようになります。

『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』のほうがより機敏に信託報酬の引き下げを実施していて、その差が結果に表れているようです。同ファンドは2018年1月30日に信託報酬を大きく引き下げています(税込0.20412% → 税込0.11826%)。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額の差
基準価額の差 2017年2月27日~2019年7月1日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

中央の大きなブレは、2018年2月に米国の長期金利上昇によって株価が急落した時のものです。

『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の2018年2月の月報(PDF)の3ページでもトラッキングエラーについて言及されています。

運用成績に重大な影響を及ぼすほどではありませんが、同ファンドは過去に複数回ベンチマークから比較的大きめのかい離を起こしたことがあります。

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年7月1日現在)。下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字です。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの騰落率
2019年7月1日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

2017年2月27日設定で後発の『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の純資産総額も481.41億円と順調に伸びています。

2013年12月10日設定の『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の純資産総額は1,247.12億円に達しています。


米国株式インデックスファンドの実質コストと運用実績は下の記事を参考にしてください。

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』実質コストや運用実績をiFree S&P500/NYダウや楽天・全米株式と比較・評価 第1期の運用報告書が公表




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