つみたてNISA対象商品には低コストな投資信託がそろっている反面、設定から日が浅く運用期間がまだ短いものも結構あるようです。
先進国株式や全世界株式を対象にしたインデックスファンド、4資産均等型や8資産均等型バランスファンドでどれくらいまでの損失を想定すればいいのか、過去の指数データから確認してみました。
また想定される損失から資産配分の仕方のヒントについても考えてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
想定される損失は?
○(白丸)は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスト」より |
上の図表は、リーマン・ショックを途中に挟んだ過去16年弱の指数データを用いた年間リターンのシミュレーションです。
2003年3月31日から2019年2月28日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○(白丸)は年間リターンの平均値です。
先進国株式や全世界株式では、年間リターンから想定される損失は最大下落時でおよそマイナス50%強となっています。
先進国中心の4資産均等型バランスファンドに準拠したポートフォリオでは、年間リターンから想定される損失は最大下落時でおよそマイナス30%強となっています。
基本投資割合 |
新興国資産やREIT(不動産投資信託証券)を含む8資産均等型バランスファンドに準拠したポートフォリオでは、年間リターンから想定される損失は最大下落時でおよそマイナス40%強となっています。
基本投資割合 |
以上のシミュレーションは売買手数料、税金等の費用は考慮していません。また過去の指数データは将来の運用成績を保証するものではないことに注意してください。
資産配分のヒント
資産運用ではリスクコントロールが大事とよく言われます。年間リターンのシミュレーションから想定される最大損失から資産配分(リスク資産の上限額)を決めるなら以下のようになるでしょうか。
もちろん、上記のリスク資産の上限額は大まかな目安に過ぎず、実際には家計のバランスシート(収入や支出、貯蓄、借入金等)、年齢や家族構成、ライフプランなども含めて総合的に判断すべきでしょうね。
想定以上の損失が発生することもあるでしょうし、資産運用をするなら当面使う予定のない余裕資金をあてるという原則も忘れないようにしたいです。
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