

機動的に投資テーマを入れ替えながら厳選した銘柄に投資するという『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』(ニッセイAM)の特徴と運用実績を米国株式インデックスファンドと比較しながら、簡単にまとめてみました。
比較の対象は『iFree S&P500インデックス』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『iFree NYダウ・インデックス』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』です。
ニッセイ米国株ほか特徴
『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』(愛称:さきよみ(資産成長型))は、機動的に投資テーマを入れ替えながら株価上昇が期待される関連銘柄に厳選投資します。信託期間は2021年2月12日までです。
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2018年12月末月報1Pより |
短期:鉄道、ボラティリティ、企業の設備投資、アパレル企業のリバウンド、インカム
中期:AI革命、eコマース向け倉庫
長期:医療の技術革新、未来の自動車への期待
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2018年12月末月報より |
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2018年12月末月報より |
『iFree S&P500インデックス』と『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
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2019年1月末月報より |
『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
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2019年1月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
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2018年11月末現在(同年12月末月報より) |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』を除き、無期限です。
ニッセイ米国株ほか費用
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』
1.9530%程度
『iFree S&P500インデックス』
0.2430%
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』
0.4050%程度
『iFree NYダウ・インデックス』
0.2430%
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
0.1696%程度
『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』はファンド・オブ・ファンズ方式で運用されており、運用管理費用は投資対象の外国投資信託証券「TCWファンズII-TCWテーマアロケーション株式ファンド」の報酬(年率0.63%程度)を含めた実質的な負担です。
指数連動型のインデックスファンドに比べると割高感は否めないでしょうか。
・第2期の途中経過から実質コストを再計算『楽天・全米株式インデックス・ファンド』iFree S&P500/NYダウと実績も比較
購入時手数料は『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』のみ設定されています(税込3.24%)。
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券や楽天証券などのネット証券では無料の場合もあります。
ニッセイ米国株ほか運用実績
下のグラフは、『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』設定来3年弱(2016年2月26日~2019年2月13日)の基準価額の推移を「S&P500指数」連動型の『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
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基準価額の推移 2016年2月26日~2019年2月13日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
最後発の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来(2017年9月29日~2019年2月13日)での基準価額の推移の比較は下記の通りです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
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基準価額の推移 2017年9月29日~2019年2月13日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年2月13日現在)。
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2019年2月13日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
参考記事
・『ニッセイアメリカ高配当株ファンド(年2回決算型)』楽天・全米株式、楽天・米国高配当株式、SMT 米国株配当貴族等と実績比較・楽天・全米株式より人気?アクティブ投信『フィデリティ・米国株式ファンド』の実績を米国株式(S&P500/NASDAQ100)や先進国株式とも比較
・S&P500連動型より好調?『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』先進国株式投信とも実績比較
まとめ
『ニッセイ米国株テーマローテーションファンド(資産成長型)』(愛称:さきよみ(資産成長型))は、機動的に投資テーマを入れ替えながら関連銘柄に厳選投資するというアクティブファンドです。2019年2月13日現在、設定来3年弱の運用実績はおよそ+30%と好調ですが、「S&P500指数」連動型の『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(+40%超)には及びませんでした。
2%近い運用管理費用も重荷になったのかもしれませんが、運用のプロが市場を先読みしてテーマや銘柄を絞り込んでもインデックスファンドに常勝とはいかないようです。
「S&P500指数」連動型インデックスファンドでは運用管理費用(年率)が税込0.1728%(税抜0.160%)とさらに低廉な『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も登場しています。
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の特徴と成績をiFree S&P500・NYダウ、楽天・全米株式等と比較
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