2018年10月31日に設定された『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)の実質コストを関連ファンドから推測してライバルと比較してみました。
比較の対象は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の第2期の途中経過(PDF)になります。
また設定来の運用実績についても確認してみました。
実質コストの推計値は?
小数第3位未満は四捨五入 |
推計による実質コストの概算値は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』が年率0.244%前後なのに対し、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は年率0.352%前後です。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は決算前のため、実質コストを関連ファンドから推測しています。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の国内株式部分のベンチマークは「MSCI ジャパン・インデックス」ですが、新設定のため「TOPIX」で代用しています。
実質コストを推計する際に参考にしたのは、関連ファンド(eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、同 先進国株式インデックス、同 新興国株式インデックス)の第1期の運用報告書の信託報酬以外の諸経費と、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の2019年1月末の月報の資産構成です。
設定来の運用実績は?
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来(2018年10月31日~2019年2月13日)の基準価額の推移は下記の通りです。基準価額の推移 2018年10月31日~2019年2月13日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年2月13日現在)。
2019年2月13日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
まとめ
関連ファンドから推測した『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の実質コストの概算値は年率0.244%前後です。第2期の途中経過(2018年7月18日~2019年1月17日)から推計した『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストの概算値は年率0.352%前後でした。
年間コストの差額は投資信託を100万円分保有していた場合でおよそ1,100円弱、投資信託を1,000万円分保有していた場合でおよそ11,000円弱になるかと思われます。
もっとも、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の第1期の実質コストは、国内株式のマザーファンドが新設定ということもあり、高めに出る可能性もあります。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は設定当初、運用が不安定で競合に対し劣後がやや目立っていましたが、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は設定から日が浅いわりには堅実に運用されている印象を受けます。
大型株と中型株を対象にした『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』に比べ、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は大型株から小型株までより幅広い銘柄をカバーしています。
「MSCI ACWI」連動型のもう少し長期での運用実績は、下の記事を参考にしてください。
・『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI ACWI」連動型を楽天・全世界株式や野村つみたて外国株投信と比較
【楽天Kobo】お金は寝かせて増やしなさい【電子書籍】[ 水瀬ケンイチ ]
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