S&P500連動型より好調?『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』先進国株式投信とも運用実績を比較・評価

2019年8月9日金曜日

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S&P500連動型より好調?『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』競合と比較・評価・解説

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厳選された強靭な企業への投資をうたった『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』の特徴と運用実績を米国株式や先進国株式を対象にしたインデックスファンドと比べてみました。

比較の対象は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『iFree NYダウ・インデックス』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』です。

『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』はSBI証券や岡三証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取り扱っています。




米国株式長期厳選ファンドほか特徴

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』(農林中金全共連AM)は、付加価値の高い産業、圧倒的な競合優位性、長期的な潮流の3つの条件を満たす、持続可能なキャッシュ・フロー創出能力を有する「構造的に強靭な企業」(20~30社程度)に妥当なバリュエーションレベルで長期厳選投資を行います。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド 業種別組入比率(資本財・サービス、生活必需品、情報技術、ヘルスケア、素材ほか)と組入上位10銘柄(ベクトン・ディッキンソン、ビザ、ウォルト・ディズニー、コルゲート・パルモリーブ、テキサス・インスツルメンツほか)
2019年6月末月報より

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド 組入上位10業種(情報技術、ヘルスケア、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、バークシャー・ハサウェイほか)
2019年6月末月報より

iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

iFree NYダウ・インデックス 業種別構成比(資本財・サービス、情報技術、金融、一般消費財・サービス、ヘルスケア)と組入上位10銘柄(ボーイング、ユナイテッドヘルス・グループ、ホーム・デポ、マクドナルド、アップルほか)
2019年7月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10業種(情報技術、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、ジョンソン・エンド・ジョンソンほか)
2019年6月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10ヵ国・地域(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
2019年6月末月報より

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。


米国株式長期厳選ファンドほか費用

投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は以下の通りです。すべて年率(税抜)です。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド
0.9000%

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド
0.3750%

iFree NYダウ・インデックス
0.2250%

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
0.0999%

アクティブ運用の『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』は企業の調査・分析を行っている分、指数連動型のインデックスファンドより費用が高めです。

SBI証券(インターネットコース)、楽天証券、確定拠出年金では『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』はノーロード(購入時手数料なし)です。



米国株式長期厳選ファンドほか運用実績

下記のチャートは『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』設定来2年1ヵ月強の期間(2017年7月5日~2019年8月8日)で基準価額の推移を競合と比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。分配金の出ている『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』は分配金再投資基準価額です。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド、iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、iFree NYダウ・インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年7月5日~2019年8月8日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年8月8日現在)。『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』は分配金(税引前)を再投資したものとして計算しています。

下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年8月8日の数字です。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド、iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、iFree NYダウ・インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの騰落率
2019年8月8日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

貿易摩擦や景気減速懸念などにより株価の変動が激しくなっていて、上記の投資信託の基準価額も変動幅が大きくなっています。


まとめ

アクティブ運用の『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド』は、持続可能なキャッシュ・フロー創出能力を有する「構造的に強靭な企業」への長期厳選投資をうたっています。

出足の成績はさえない印象もありましたが、過去1年間および過去2年間の騰落率は競合の米国株式インデックスファンドや先進国株式インデックスファンドを上回っています。

米国の厳選された企業を対象にした投信には「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」連動型のインデックスファンドもあり、指数の歴史が長く優良大型株が採用されていてコストも比較的低廉であるなど魅力的です。

アクティブファンドの場合、株式市場が荒れ模様で運用成績が振るわない時でも目利きを信じて投資を継続できるかというのも大事なポイントかもしれませんね。




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