実質コストと実績比較『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』『全世界株式インデックス・ファンド』

2019年1月22日火曜日

全世界株式

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実質コストと実績比較・評価・解説『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』『全世界株式インデックス・ファンド』

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楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』、『全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストと運用実績を比較してみました。

3つとも、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。


全世界株式の特徴

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は先進国や新興国市場を含む48ヵ国の大型株から小型株までカバーしています。

どちらの投資信託も海外ETFを実質的な投資対象にしています。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドとSBI・全世界株式インデックス・ファンドの海外ETFの組入銘柄数
バンガードは2018年11月末
シュワブは2019年1月18日 SPDRは同年1月17日

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、ETFを通じて8,063銘柄を組み入れています。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド 組入上位10ヵ国・地域と組入上位10銘柄
2018年11月末現在(同年12月末月報より)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド』は、3つのETFを通じて5,585銘柄を組み入れています。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド 組入上位10ヵ国・地域と組入上位10銘柄
2018年12月末月報より

全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は先進国と新興国を合せた47ヵ国の大型株と中型株で構成されています。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 国・地域別配分と組入上位10銘柄
2018年12月末現在

今回、取り上げた投資信託は原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。


全世界株式の実質コスト

信託報酬以外の諸経費を加えた実質コストは下記の通りです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』は運用報告書の決算期間が1年未満のため日数や信託報酬から年率を推計しました(実質的な投資対象であるETFの報酬を加算しています)。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI・全世界株式インデックス・ファンド、全世界株式インデックス・ファンドの実質コスト
運用報告書より抜粋または推計

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は第1期(2017年9月29日~2018年7月17日)の運用報告書の後に、途中経過(2018年7月18日~同年10月17日)が公表されましたがその他費用(保管費用や監査費用など)が四捨五入されてゼロになっていたので参考値です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は運用管理費用(年率)が税込0.2296%程度なのに対し第1期の実質コストは0.480~0.502%と高めに出ています。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド』は運用管理費用(年率)が税込0.1500%程度なのに対し第1期の実質コストは0.342%と、こちらもやや高めに出ています。

全世界株式インデックス・ファンド』は運用管理費用(年率)が税込0.5184%なのに対し第1期の実質コストは0.608%です。


全世界株式の運用実績

下のグラフは後発の『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』設定来(2017年12月6日~2019年1月21日)の基準価額の推移です。起点の基準価額を1万円に統一しています。

3つの投資信託とも、ほぼ同じような値動きになっているのが見て取れます。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI・全世界株式インデックス・ファンド、全世界株式インデックス・ファンドの基準価格の推移
基準価額の推移
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年1月21日現在)。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI・全世界株式インデックス・ファンド、全世界株式インデックス・ファンドの騰落率
2019年1月21日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

世界的な景気減速懸念から株式市場は調整を余儀なくされていましたが、直近は反発しています。


まとめ

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』は、運用管理費用が低廉な割に諸経費を含めた実質コストは上振れが目立ちました。2期目以降の改善に期待したいです。

運用実績については、まだ比較できる期間が1年強ということもあり、ベンチマークの異なる『全世界株式インデックス・ファンド』も含めて、そこまで極端な差は見受けられませんでした。

純資産総額では『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』が160億円を超えていて競合を大きく上回っており安心感があるでしょうか。

第2期の途中経過から実質コストを再計算『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』SBI・全世界株式や野村つみたて外国株投信と実績も比較




こぼれ話

2018年10月31日設定の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークにしていて、運用管理費用は税込0.15336%と『全世界株式インデックス・ファンド』より低廉です。

実質コストは設定されたばかりでまだ不明ですが、運用実績については下記の記事を参考にしてください。

『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(3地域均等型)(除く日本)等と実績比較




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