日本を含む『SBI・先進国株式インデックス・ファンド』の実質コストと実績をニッセイ外国株式やeMAXIS Slim 先進国株式と比較

2019年1月23日水曜日

先進国株式

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日本を含む先進国の株式にまとめて投資できる『SBI・先進国株式インデックス・ファンド』(愛称:雪だるま(先進国株式))の第1期運用報告書が公表されました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』や『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と特徴や実質コスト、運用実績を比較してみました。

3つとも、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。


先進国株式の特徴

SBI・先進国株式インデックス・ファンド』は日本を含む先進国の株式市場を対象にした「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。

「シュワブ U.S. ブロード マーケット ETF」(基本投資割合55%)と「SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF」(同45%)を主要投資対象にしています。

前者は2,487銘柄(2019年1月22日現在)、後者は1,738銘柄(同年1月18日現在)を組み入れています(合計4,225銘柄)。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年12月末月報より

SBI・先進国株式インデックス・ファンド 国・地域別組入比率
2018年12月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年12月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 国・地域別組入比率
2018年12月末月報より

今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は無期限です。


先進国株式の実質コスト

項目ごとに小数第3位未満は四捨五入

上記は運用報告書の1万口当たりの費用明細から実質コストの概算値を推計したものです。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド』は第1期(2018年1月12日~2018年11月12日)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、投資対象とするETFの報酬を加算しています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は第5期(2017年11月21日~2018年11月20日)の1万口当たりの費用明細に、2018年8月21日変更後の信託報酬率と2018年11月21日変更後の監査費用を当てはめています。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は第1期(2017年2月27日~2018年4月25日)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2018年7月25日変更後の信託報酬率を当てはめています。


先進国株式の運用実績

下のグラフは『SBI・先進国株式インデックス・ファンド』設定来(2018年1月12日~2019年1月23日)の基準価額の推移です。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの基準価額の推移
基準価額の推移
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年1月23日現在)。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの騰落率
2019年1月23日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

最下段に、参考までに掲載したのは『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』を10%:90%で組み合わせた場合の騰落率です。


まとめ

SBI・先進国株式インデックス・ファンド』は、日本を含めた先進国の株式に投資信託1本でまとめて投資できます。

投資対象のETFの報酬を加味した運用管理費用(信託報酬)は年率0.1155%程度と低廉ですが、第1期の運用報告書から推計した実質コストの概算値は0.392%と諸経費がかさんでいるようです。

実質コストが0.200%前後の『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』や『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』に比べると、割高な印象は否めないでしょうか。

2期目以降の改善に期待したいです。設定当初、販売会社がSBI証券のみだったこともあり、純資産総額は10億円未満にとどまります(2019年1月23日現在)。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド』は、日本を含む先進国株式インデックスファンドというユニークな特徴があるだけに惜しいですね。




こぼれ話


2019年1月23日現在、『SBI・先進国株式インデックス・ファンド』の販売会社はSBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、松井証券マネックス証券楽天証券です。




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