実質コストと実績比較『iFree TOPIXインデックス』『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』『ひふみプラス』

2018年11月20日火曜日

ひふみ 国内株式

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iFree TOPIXインデックス』の運用管理費用(信託報酬率)の引き下げが発表されました(PDF)。

2018年12月13日より運用管理費用が従来の税抜0.17%(税込0.1836%)から税抜0.159%(税込17172%)に変更されます。

同ファンドの実質コストや運用実績を競合する投資信託と比較してみました。

比較の対象は『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』、『ひふみプラス』です。




iFree TOPIXインデックスほか特徴

iFree TOPIXインデックス』、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、東証第一部上場の全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」に連動する投資成果をめざします。

iFree TOPIXインデックス 業種別構成比と組入上位10銘柄
組入銘柄数は国内株式先物1を含む
2018年10月末月報より

ひふみプラス』は財務指標や株価指標など目に見える定量面だけでなく、企業訪問等を通じ経営方針や戦略など目に見えない定性面にも徹底した調査・分析を行うことをうたっています。

直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。

ひふみプラス 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年10月末月報より

今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。


iFree TOPIXインデックスほか実質コスト

下の表は、『iFree TOPIXインデックス』ほか各投資信託の運用報告書から1万口当たりの費用明細を抜粋したものです。

iFree TOPIXインデックス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド、ひふみプラスの1万口当たりの費用明細
項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入

決算期間の長さがまちまちなので1年相当に改めて、引き下げ後の信託報酬や監査費用を当てはめたのが下の表になります。

『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』の運用管理費用(信託報酬)も2017年11月10日に税抜0.17%(税込0.1836%)から税抜0.159%(税込17172%)に引き下げられました。

『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』の運用管理費用(信託報酬)も2018年2月21日に税抜0.18%(税込0.1944%)から税抜0.159%(税込17172%)に引き下げられました。また2019年2月21日に監査費用の引き下げが行われる予定です。

iFree TOPIXインデックス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド、ひふみプラスの1万口当たりの費用明細(1年相当)
項目ごとに小数点第3位未満は四捨五入

実質コスト(年率)の概算値は『iFree TOPIXインデックス』が0.179%程度、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』が0.178%程度、『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は0.176%程度です。

投資信託の実質コストは毎年変動しているので、僅差であれば逆転もあり得ます。

企業の調査・分析を行っているアクティブ運用の『ひふみプラス』の実質コスト(年率)は1.350%程度と指数連動型のインデックスファンドに比べると高めです。


iFree TOPIXインデックスほか運用実績

下のグラフは、『iFree TOPIXインデックス』と『ひふみプラス』の過去2年間(2016年10月末~2018年10月末)の基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

iFree TOPIXインデックスとひふみプラスの基準価額の推移
基準価額の推移(月末ベース)
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

そのほかの投資信託も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2018年11月20日現在)。

2018年11月20日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

インデックスファンド同士の比較では僅差でライバルに劣後している『iFree TOPIXインデックス』ですが、運用管理費用(信託報酬)の引き下げによって成績の向上を期待したいところですね。

アクティブ運用の『ひふみプラス』は過去2年の騰落率ではインデックスファンドを大きく上回っていますが、過去6ヵ月、過去1年の騰落率では組入比率の高い中小型株の不振もあり落ち込みが大きいです。


まとめ

iFree TOPIXインデックス』の運用管理費用(信託報酬)は2018年12月13日の引き下げにより、『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』や『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』と同水準の税抜0.159%(税込17172%)になります。

信託報酬以外の諸経費も含めた実質コストは、ほぼ横並びと言っていいくらい、ごくわずかな差しかありません。アクティブファンドの『ひふみプラス』に比べたら、上記のインデックスファンドはどれも非常に低廉です。

『iFree TOPIXインデックス』は純資産総額が小さいのが心配かもしれませんね。三菱UFJ国際投信の『eMAXIS Slim』シリーズやニッセイの『<購入・換金手数料なし>』シリーズに比べると、大和投資信託の『iFree』シリーズはやや影が薄い気がします。

『iFree 日経225インデックス』と『iFree TOPIXインデックス』の運用管理費用(信託報酬率)の引き下げが発表されましたが、正直、肩透かしな印象もあるでしょうか。

できれば、ライバルとの差が大きい『iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)』(税抜0.190%)や『iFree S&500インデックス』(税抜0.225%)の運用管理費用を引き下げて欲しかったですよね。

『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(税抜0.109%)や『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(税抜0.109%)、あるいは『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(税抜0.160%)と同水準に引き下げるのは難しいのでしょうか。

実質コストと実績比較『iFree 日経225インデックス』『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』『ひふみプラス』




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