米国がトルコへの鉄鋼・アルミ関税を倍増すると表明したことで、同国の通貨リラが急落しています。
リラは今年に入りドルに対し40%以上も下落し、売りが売りを呼ぶ展開になっています。
世界のマーケットにも動揺を与えており、インデックスファンドでトルコの占める割合を調べてみました。
対象は『eMAXIS 新興国債券インデックス』、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の3つです。
過去記事の紹介
・Q&A「もし証券会社が倒産したら預けている株式や投資信託はどうなるの?」
新興国債券
eMAXIS 新興国債券インデックス 2018年7月末月報より |
『eMAXIS 新興国債券インデックス』は、新興国の債券市場の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
2018年7月末の月報によると、トルコの比率は4.9%です。
新興国株式
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 2018年7月末月報より |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
2018年7月末の月報を見ると、組入上位10ヵ国にトルコは入っていません。
第1期の運用報告書(全体版)によると、新興国株式インデックスマザーファンドの外国株式に占めるトルコの比率は1%です(2017年5月12日現在)。
全世界株式
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 2018年6月末月報より(同年5月末現在) |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、世界の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
2018年6月末の月報を見ると、組入上位10ヵ国にトルコは入っていません(2018年5月末現在)。
同ファンドの実質的な投資対象である「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」のポートフォリオを米バンガード社のWEBサイトで調べてみると、トルコの占める比率はわずか0.1%です(2018年6月末現在)。
まとめ
強権的なエルドアン大統領が通貨防衛のための利上げに対し景気を冷やすと否定的だったことや米国人牧師拘束をめぐる米国との対立の深まりなどで、トルコの通貨リラが大幅に下落しています。リラの急落でトルコへの融資の多い欧州の金融機関などへの影響が懸念されています。また新興国市場への警戒感から南アフリカやメキシコなど新興国の通貨が下落しています。
日本を含む世界の株式市場も動揺していますが、インデックスファンドに占めるトルコの比率は以下のようなものでした。
・新興国債券 4.9%
・新興国株式 1.0%
・全世界株式 0.1%
トルコの経済規模(※)や市場占有率を考えると悲観的になりすぎていないか疑問もあるかもしれないですね。
※ 米ドルベースの2017年の名目GDPランキングだとメキシコ、インドネシアに続く17位(IMF統計)。
よく言われることですが、目先のニュースに一喜一憂しすぎないようにしたいです。慌てずに投資を継続するためには、預貯金や個人向け国債などの安全資産の備えも大事ですよね。
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