国内株式はいる? いらない? 国内株式と先進国株式および両者の組み合わせによるリターン・リスク水準や年間リターンを比較・評価

2020年2月17日月曜日

国内株式 先進国株式

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国内株式はいる?いらない?国内株式と外国株式のリターン・リスク特性を確認

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海外要因に翻弄されがちな日本の株価を見ていると、国内株式に投資する意味があるのだろうかと悩んでしまいますよね。いっそ先進国株式だけでもいいのでは、と。

国内株式と先進国株式、それから両者の組み合わせた場合のリターン・リスク水準や年間リターンを簡単に確認してみました。


国内株式と先進国株式、両者を組み合わせた場合のリターン・リスク水準

国内株式と先進国株式、両者を組み合わせた場合のリターン・リスク水準
過去のデータは将来を保証するものではありません
野村AM「投信アシスト」より

国内株式は東証一部上場の全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」をもとに算出しています。

先進国株式は日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI-KOKUSAI指数(円換算ベース・為替ヘッジなし)」をもとに算出しています。

世界的な金融危機であるリーマン・ショックを含む上記の期間(2003年3月31日~2020年1月31日)では、国内株式のリターン(投資収益率)は先進国株式に劣後している反面、リスク(投資収益率のぶれ)は若干控えめになっています。

国内株式50%:先進国株式50%で組み合わせた場合、国内株式よりリターンを向上させつつ、リスクを抑えることができたようです。

逆に言うと国内株式の組入比率が世界の株式市場の時価総額比くらい(10%)だと先進国株式と比べた場合、大勢に影響はなさそうでしょうか。

国内株式は低迷していた期間が長かったのでシャープレシオ(投資効率)の面では苦戦気味ですね。


国内株式と先進国株式、両者を組み合わせた場合の年間リターン

国内株式と先進国株式、両者を組み合わせた場合の年間リターン
○は年間リターンの平均値
過去のデータは将来を保証するものではありません
野村AM「投信アシスト」より

金融危機を含む2003年3月31日から2020年1月31日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。

○は年間リターンの平均値です。

年間リターンの場合も、国内株式に投資するなら、ある程度の割合で組み合わせないと違いが出にくいようです。

上記は過去の指数データにもとづくシミュレーションであり、売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。


国内株式はいる? いらない? まとめ

ポートフォリオに国内株式を組み入れるなら、割合を思いのほか高めにしないとその意義を見出しにくいようです。

日本に暮らし日本円を使って生活をしている以上、そこそこの比率で持っておくべきだという意見もあります。

・ダイヤモンド「資産運用で「日本株を40%も持っていい」と考える逆説的な2つの理由」(WEB)

・日興アセットマネジメント「おさえておきたい 日本株式の勘所」(PDF)

また日本企業の経営も株主重視に転換しつつあり、配当利回りも魅力的な水準になっているという見方も

国内株式の運用は年金(GPIF)に任せて先進国株式一本のシンプル投資でいくなら、預貯金等の安全資産を厚めに持っておきたいです。

NISA iDeCo シンプルに投資信託一本で行くなら 先進国株式インデックスファンドで攻める?

GPIF基本ポートフォリオ
年金(GPIF)基本ポートフォリオ

リスクの抑制には国内債券が効果的です。

リターン・リスク比較「先進国株式80%:国内債券20%」「先進国株式50%:国内債券50%」「先進国株式20%:国内債券80%」




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