積立NISAの盲点 投資枠の新規設定はいつまで? 40万円×20年で総額800万円とはならない?(追記)

2016年12月9日金曜日

NISA注意点

t f B! P L
「わかりにくい」写真
NISA制度がわかりにくい……

Q&A「つみたてNISA」ってどんな制度?投信を毎月買わないとダメ?一般NISAとつみたてNISAは併用できる?

積立NISAの盲点

積み立て型のNISA(少額投資非課税制度)について「年間投資上限額40万円 非課税期間20年」とニュースになっています。私は単純に40万円かける20年で非課税投資総額は800万円になるのかと思ってしまったのですが。

金融庁のNISAの概要を見ると現行の制度では平成35年まで100~120万円(「非課税期間」は5年)の投資枠が毎年新規に設定されることになっています。

金融庁のサイトでは平成26年から平成35年までを「NISA投資可能期間」としています。現行制度では「非課税期間」は5年で「NISA投資可能期間」は10年です。

わかりづらいと思うので、金融庁のNISAの概要「非課税投資枠の取扱い」から引用した表を参考にしてください。

出典:金融庁ウェブサイト(http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html)

非課税投資枠の取扱い表

平成30年に始まる積立NISAで毎年設定される投資枠(40万円)の「非課税期間」が20年に延長されても、投資枠が新規に設定される「NISA投資可能期間」が現状通り平成35年までだとすると。

平成30年から平成35年まで合計6回投資枠が新規に設定されたところで終わってしまうので、非課税投資総額は240万円にしかならないような?

積立NISAの創設にあわせて、この「NISA投資可能期間」も延長されるのでしょうか。ぜひ延長されるよう希望します。

追記
日経の記事だと

新制度は計800万円分が非課税になる計算だ

って書いてありますね。 「NISA投資可能期間」も延長されると理解していいのかな。

新制度は2018年1月からスタートし、37年まで投資できる

というのが「非課税期間」を指してるのか、金融庁のいう「NISA投資可能期間」を指してるのか、わかりづらいですけれど。




関連記事
Q&A「つみたてNISA」ってどんな制度?投信を毎月買わないとダメ?一般NISAとつみたてNISAは併用できる?
積立NISAの疑問点を税制改正大綱で確認してみる 非課税期間に加え投資可能期間も延長される?
来年開始の積立NISA バランスファンド以外に株式のみの投信やアクティブ投信、ETFも投資可能に?
『つみたてNISA』投資対象の指数も限定 日本を含む全世界株式インデックス投信の登場に期待
『つみたてNISA』非課税投資枠が40万円に減額 バランスファンドをやめて株式比率を高くする?
『つみたてNISA』年間の非課税投資枠が40万円なら一括投資させてほしい?積立投資の弱点とは?
現行NISAから積立NISAに切り替えたら保有中の商品はどうなる?証券会社に問い合わせてみました

楽天Kobo税金がタダになる、おトクな「NISA」活用入門【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
Amazon Kindle税金がタダになる、おトクな「NISA」活用入門 【電子書籍】[ 竹川 美奈子 ]

にほんブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログのリンク集
にほんブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログのリンク集
にほんブログ村 家計管理・貯蓄
家計管理・貯蓄が話題のブログのリンク集
NISA 人気ブログランキング
NISA(少額投資非課税制度)が話題のブログ人気ランキング

注目の記事

株高の恩恵は株主以外の幅広い層にも及ぶ?&ポイント運用でお試し投資/全世界株(オルカン)、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株 各インデックスファンドの成績 新NISAも赤字解消

2024年10月末時点の主要なインデックスファンドと私自身の運用成績 を簡単にまとめています。 また資産運用に関する記事をいくつか紹介しています。

よく読まれている人気記事

QooQ