※ 記事の最後に2017年6月2日現在のデータを追記しました。
ハイイールド債券
伝統4資産への投資を基本とするインデックス投資において、ハイイールド債券(ジャンク債)への投資はタブーと言わないまでも必要のないものという扱いかもしれませんね。ハイイールド債券の利回りの高さはデフォルト(債務不履行)リスクと表裏一体のものですし、企業の信用力は景気動向にも左右されがちでハイイールド債券の値動きは債券よりも株式に近いと言われています。
債券に期待される株式のクッション役としては適さないとされますが、実際のところ、どうなのか確認してみたいと思います。
ハイイールド債券と先進国債券ほか成績比較
主にアメリカの社債に投資する「i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジなし)」のNISAで年初に一括投資した時の成績を「eMAXIS 先進国債券インデックス」や「eMAXIS 国内債券インデックス」、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」と比較してみました。下の表はNISA口座で各年度の最初の日に投資した(※)として、2016年10月27日現在の基準価額から計算した年度ごとの損益と通算成績をまとめたものです。2014、2015年度のNISA口座の投資枠は100万円ですが、2016年からは120万円に増額されています。
※ 約定日は国内資産は申込受付日当日、海外資産は翌営業日です。
まとめ
国内債券は別格として、今のところ先進国債券はおろか先進国株式よりハイイールド債券は健闘しているようです。アメリカの追加利上げ観測や円高の影響もあってか、2015年半ばから「i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジなし)」は値下がり傾向です。
とはいえ原油安で危ぶまれていたシェールガス関連の新興企業の社債が原油価格の値上がりにより持ち直したのか、ここのところ同ファンドの基準価額も小康状態のようです。
より長期で考えた場合、リスクを取って投資するなら外国株式のほうがリターンが高いはずですが、こうして見るとハイイールド債券にも一定の分散効果はありそうで悩ましいですね。
過去の利上げ局面ではハイイールド債券は景気回復の後押しもあり堅調だったものの、追加利上げが複数回行われて金利が上がれば信用力の高い米国債のほうがやはり選好されるでしょうし。
為替リスクも考慮すると株式のクッション役としては国内債券(個人向け国債や預貯金も含む)が王道ですよね。
追記
下の表は2017年6月2日現在のデータです。「i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジなし)」の通算成績は改善していますが、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」に逆転されています。
「eMAXIS 国内債券インデックス」は他の資産とは逆に値下がりしています。
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