複利効果と時間を味方につける長期投資のメリット/オール・カントリー、先進国株式、米国株式(S&P500)等の成績と2022年5月末NISA・iDeCo・特定口座の評価額

2022年6月1日水曜日

iDeCo・つみたてNISA・特定口座の実績

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インデックスファンドの騰落率とNISA、iDeCo、特定口座の損益

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主だったインデックスファンドの成績と2022年5月末現在のNISA・iDeCo・特定口座の評価額および損益を確認してみました。

また最後の段落で、世界最大級の資産運用会社バンガードの投資入門の一節「複利の効果」を紹介しています。


全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績

インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)

下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2021年5月末~2022年5月末/月末ベース)です。起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基準価額の推移(チャート)

インデックスファンドの騰落率

下のグラフは5月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2022年5月31日現在)。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの前月末比と前年同月末比の騰落率

スタグフレーション(景気停滞とインフレの同時進行)に対する警戒感から株式市場は不安定な状態が続いていて、米ドル円の為替相場は4月末に比べ5月末は若干円高だったものの、全世界株式インデックスファンドの5月の騰落率はほぼ横ばいでした。

マーケットビュー Vol.69 -株式・債券・為替市場の見通し-(PDF/岡三アセットマネジメント)

【国内株式】日本の水際対策は、6⽉からG7並みに緩和するとの意向が示されました。<中略>「投資による資産所得倍増プラン」も打ち出されました。「NISA(少額投資非課税制度)の抜本的拡充や、国⺠の預貯⾦を資産運⽤に誘導する新たな仕組みの創設」と説明されており、8⽉の税制改正要望に向けて議論が深まっていくことが期待されます。

【米国株式】今後0.5%幅での利上げが続けば、年末の政策⾦利は3.25-3.50%となりますが、パウエル議⻑が言及した中⽴⾦利(2-3%)を想起すれば、政策⾦利が3%に近づく過程で利上げ幅が縮小されるという⾒⽅が台頭するでしょう。8⽉のジャクソンホール会議に向けてそういった⾒⽅が強まれば、株価の反転を後押しする要因になると考えます。

【欧州株式】サービス消費好調の影響もあって欧州経済は底堅く推移していますが、ウクライナ危機が、(1)エネルギーを中心とした物価高、(2)新たな供給制約、(3)家計・企業のマインド悪化を発生させているとの⾒⽅に変わりはありません。景気は減速に向かうと考えます。

【アジア株式】中国ロックダウンの影響は、その他アジア市場の輸出面などにも影響しましたが、その影響は縮小していくでしょう。ウイズコロナ政策を採る地域では経済活動が徐々に正常化し、景気は回復基調が続くと考えます。

予想されたシナリオ通りに経済や株価が動くとは限りませんが、波乱があっても気長に世界経済の成長を待ちたいと思います。

ちなみに最近の配当利回りは世界株(MSCI ACWI)と先進国株(MSCI Kokusai)が2%前後、米国株式(S&P500)が1.5%程度です。無分配のインデックスファンドの場合、配当金はファンド内で再投資されています。

複利効果を活かすためにも長期で保有を続けていきたいです。


NISA・iDeCo・特定口座の評価額と損益(合算)

資産配分と評価額および損益

資産配分(地域別構成比)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの損益

5月はリスク資産を若干多めに積み立てたこともあり、2022年4月末に比べると44万円弱くらい評価額が増えています(含み益は約9万ほど減少)。

上場投信(ETF)はdポイント投資を利用して少額だけ保有していますが、日興フロッギーでは購入できるETFが限定されていること、配当金の再投資が手間なこともあり、dポイントで「eMAXIS Slim」シリーズなどのインデックスファンドを買えるようにならないかなと思ってます。SBI証券はdポイントを貯められるけどポイント投資には使えないのが惜しいです。

非課税口座の評価額および損益は下の表の通りです。

つみたてNISA・iDeCoの成績

NISAのしくみや活用法は、金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。かんたん税制優遇シミュレーションでiDeCoに加入した場合の税負担の軽減額を確認できます。


複利効果と時間を味方につける長期投資のメリット

投資した資金から得られた利子や配当、売却益などの利益を再投資することで、さらなる利益が得られます。得られた利益の再投資を繰り返すことで、いわば、お⾦がお⾦を⽣む(複利)ようになります。

異なる条件で、毎年5%のリターンが得られる⾦融商品に年100万円ずつ投資した場合(利益は毎年再投資)のリタイア時の投資成果について見てみます(バンガードの投資入門「複利の効果」より)。

Aさん
30歳から投資を始めて、毎年100万円ずつ10年間に渡って合計1,000万円を投資し、リタイアする65歳まで運用を続けました。


Bさん
45歳から投資を始めて、毎年100万円ずつ20年間に渡って合計2,000万円を投資し、65歳でリタイアしました。


リタイア時(65歳)の受取額は、Aさんが約4,472万円なのに対し、Bさんは約3,472万円でした。

Aさんの投資した資金はBさんより1,000万円も少ないにもかかわらず、リタイア時に逆に1,000万円も多く老後資金を得られた理由は15年早く投資を始めたからです

バンガードによれば1年で5%のリターンのものが複利のマジックにかかると、30年後の累積リターンは332%にもなるそうです。

複利の効果

実際の投資では上記のシミュレーションのように利回りが固定されているわけではないことに注意してください。

資産運用には好不調の波がつきものですが、バンガードは市場を長期的視点で見ると「世界的な強気相場によるリターンは弱気相場の損失を補って余りある」と述べています(「終わりのない弱気相場はない」より)。

世界の株価

冷静な判断力を保つためには預貯金や個人向け国債などの安全資産(生活防衛資金を含む)の備えも大事ですよね。



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