設定から2年『楽天・米国レバレッジバランス（USA360）』実績評価
設定から2年が経過した『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド（愛称：USA360）』（楽天投信）の運用実績を米国株式インデックスファンドと比較してみました。比較の対象は株式部分が共通の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』（楽天投信）と人気ファンド『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』（三菱UFJ国際投信）です。
USA360、全米株式、S＆P500連動型のチャートと騰落率
下のチャートは『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド（愛称：USA360）』設定来2年強の期間（2019年11月5日～2021年11月12日）で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
騰落率の比較は下の表の通りです（2021年11月12日現在）。
コロナ・ショック時の下落率は2020年2月21日～同3月19日（楽天・全米株式とS＆P500連動型は～同24日）の数字、設定来騰落率は2年強の数字です。
2021年11月12日現在の純資産総額は『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』163.83億円（2019年11月5日設定）、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』4,210.06億円（2017年9月29日設定）、『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』7,981.95億円（2018年7月3日設定）です。
昨年のコロナショックでは『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』の基準価額も大きく変動していますが、債券の下支え効果もあり競合する投資信託よりは下落率が控えめでした。
米国はすでに金融緩和政策の正常化に動き出そうとしています。株安と債券価格の下落が同時に続くと、債券にレバレッジをかけているバランスファンドには手痛いダブルパンチとなる可能性もありますね。
『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』の交付目論見書では、投資戦略のイメージとして株式と債券（1：3）の効率の良い分散投資を維持したままレバレッジをかけることで、より高いリターンの獲得をめざすことがうたわれていますが、やはり過信は禁物でしょうか。
USA360、全米株式、S＆P500連動型の積立投資の評価額
毎月1日を積立日に設定しています（約定日は翌営業日）。1日が休日の場合は後ずれします。下のチャートは毎月1万円ずつ積み立てた場合の投資額（元本）と評価額の推移を示しています（2020年1月7日～2021年11月12日）。
各年月の投資額と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2021年11月12日時点の数字です。
各年月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
2020年1月から毎月1万円ずつ積み立てた場合、2021年11月12日現在、23万円の投資額に対して評価額は下記の通りです。
『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』
294,565円（+28.07％）
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
324,149円（+40.93％）
『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』
321,864円（+39.94％）
・3.6倍のレバレッジ！「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」登場（みんかぶ投信）
楽天投信の運用戦略担当部長のインタビューが掲載されています。
おすすめ記事
『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』と米国株式インデックスファンドの実績比較は下の記事も参考にしてください。・『楽天・米国レバレッジバランス・ファンド』米国株式（S＆P500／NASDAQ100／FANG+）インデックスファンドとコロナ禍の運用実績を比較・評価
日米中の研究開発費に見る将来性
インデックスファンド等の値動き
・米中2強の展開を見据えた投資が重要に（PDF／野村AM）
米中というと「米中対立」といったネガティブなイメージが先行しがちですが、視点を変えれば、お互いがライバル関係となることで、米国と中国との間に強い競争意識が芽生え、結果的に米中企業が様々なイノベーションを生み出していくことにつながるとみられます。
ユニコーン企業とは評価額が10億米ドル以上の未上場のベンチャー企業のことです。
最近、政府による規制強化や不動産大手の経営危機などで中国に対する懐疑的な見方も強まっている一方で、長期的な視点から中国企業の存在感のさらなる高まりを予想する声も聞かれます。
将来の正確な予測は困難ですが、国際分散投資による取りこぼしのなさは全世界株式インデックスファンドのメリットの一つでしょうね。株式市場の成長する国の構成比は自ずと高まりますし、衰退する国の比率は漸減します。
楽天・全世界株式／楽天・全米株式 設定来のチャート
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来の基準価額の推移（2017年9月29日～2021年11月12日）は下記の通りです。
・【毎週更新】『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）（3地域均等型）（除く日本）、8資産均等型バランス等と比較・評価
・【毎週更新】『楽天・全米株式インデックス・ファンド』楽天・米国高配当株式、eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）、iFree NYダウ、iFreeNEXT NASDAQ100／FANG+、SMT 米国株配当貴族と比較・評価
バランスファンドとの比較は下の記事を参考にしてください。
・楽天・全世界株式／全米株式を4、6、8資産均等型バランスと比較・評価 コロナ・ショックなど調整局面の騰落率は？
ふるさと納税
ふるさと納税制度
総務省の「よくわかる！ふるさと納税」によれば、ふるさと納税制度は「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されたそうです。都道府県、市区町村への「寄附」であり、原則として自己負担額の2,000円を除いた全額が所得税や住民税の控除の対象になります。寄附金は地域の取り組みに活用され（活用事例）、多くの自治体が寄附のお礼として地域の名産品などを送っています。
楽天市場で人気のふるさと納税
千葉県 南房総市南房総市 宿泊感謝券
新潟県 湯沢町
「ありがとう湯沢」応援感謝券
兵庫県 洲本市
洲本温泉利用券（2枚）、洋菓子詰合せのセット
ふるさと納税を活用すれば「10,000円の寄附をして、8,000円の控除」というように実質2,000円の負担で地域に貢献でき、お礼の品を受け取ることができます。
ふるさと納税で控除（還付）される金額の上限は年収や家族構成によって異なります。総務省のWEBサイトでは、給与収入と家族構成、寄附金額を入力して、寄附金控除額を試算するエクセルのシートも用意されています。
・全額控除されるふるさと納税額（年間上限）の目安（総務省）
制度の詳細は総務省の「よくわかる！ふるさと納税」等で確認をお願いします。
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