iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの評価額および損益を確認しています。
また保有している『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』・『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』・『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の運用実績を全世界株式インデックスファンドやバランスファンド(8資産均等型)も交えて確認しています。
最後の段落で、バンガードの「4つの基本原則(目標・バランス・コスト・規律)」から目標(投資計画)を持たないことの危険性を説いた一節を紹介しています。
iDeCo・つみたてNISAの評価額と損益
前週末比は米国株式インデックスファンド+1.48%、先進国株式インデックスファンド+1.64%、新興国株式インデックスファンド+3.64%でした(参照「過去の金融政策の正常化時の株価推移」)。
その結果、前週末比の評価額はiDeCoが+47,815円、積立(33,333円)のあったつみたてNISAは+71,546円(積立分なし+38,213円)でした。
米国株式・先進国株式・全世界株式等の実績(チャートと騰落率)
下のチャートは過去2年間の基準価額の推移(2019年9月4日~2021年9月3日)を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。
各投信の騰落率は下の表の通りです(2021年9月3日現在)。
コロナ・ショック時の下落率は2020年2月の天井から同年3月の底までの数字(※)です。※2020年2月21日(新興国株式は同20日)~同年3月24日(バランスは~同19日)
・米国経済、牽引役のシフトで何が起きるか(PDF/アセットマネジメントOne)
成長の牽引役がモノ(財)の消費からサービス消費に移りつつある中、対人接触型の一部のサービス消費がコロナ禍前の水準へ早期には戻らないため、22年の米国のGDP成長率は鈍化するのではないか、との見方もあるようです。
その一方でバイデン政権の成長戦略や積み上がった預金によるリベンジ消費に期待する声も聞かれます。
・米国での成長戦略を巡る議会審議の進展とワクチン接種義務化の拡がり(日興AM)
米国では、量的緩和の縮小が年内にも始まる見通しながら、まもなく成立するとみられる成長戦略や、ワクチンの義務化の動きなどが、今後の景気回復を支えることになると見込まれます。
コロナ禍にも関わらず株式市場は最高値の更新が続くなど過熱感も懸念されていましたから、揺り戻しの動きがあっても不思議はないでしょうか。
金融政策の正常化の過程で一時的にマーケットが不安定になることも予想されます。冷静な判断力を保つためには余力を残した運用を心がけたいです。
航路を守れ 気まぐれなマーケットの後追いは危険
世界最大級の資産運用会社バンガードの「4つの基本原則(目標・バランス・コスト・規律)」から、目標(投資計画)を持たないことの危険性を説いた一節を紹介します。実行可能な投資目標を明確に設定すれば間違った方向に進むのを未然に防ぐことができる、とバンガードは述べています。
どのくらいのリスクを取ることができるのかを確認し、具体的で達成可能な投資額とポートフォリオを見直す時期や頻度を決めることを基本としています。
下記の投資計画はその一例です。
計画を立てずに投資すると、ファンドの格付など一時的な要因をもとにポートフォリオを組んでしまい、高値づかみや安値売り等の非合理な罠に陥る可能性がある、と警告しています。
前年に好成績だったファンドが翌年も好成績を維持できた割合は決して高くはないにもかかわらず、投資信託への資金流入はパフォーマンスの後追いになりがちであると注意を促してもいます。
上記のチャートのうち世界的な金融危機であったリーマン・ショック前後に着目すると、グローバル株式への資金流入(オレンジ)は危機が発生する直前に最大となり、暴落が発生すると投資家は下落した株式を買い増ししてリバランスするのではなく逆に投げ売りしていたことがうかがえます。
続く2009年から2011年の変動の激しかった時期には資金は引き揚げられたままになっており、その後、反発する株価(赤)を追いかけて2013年12月末までの間は資金が流入しています。
このような高値で買って安値で売るといった非合理な投資行動を回避するには、リスク許容度に応じて決定した資産配分を維持するためリバランスを実行すること、すなわち投資計画という航路を守ることが大事ですよね。
・リバランスの有無でリスク資産の割合やリターンはどう変化する?(バンガード4つの基本原則より)
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