iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの評価額および損益を確認しています。
また保有している『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』・『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』・『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の運用実績を全世界株式インデックスファンドやバランスファンド(8資産均等型)も交えて確認しています。
最後の段落で、バンガードの「4つの基本原則(目標・バランス・コスト・規律)」から規律を守ることの優勢性を説いた一節を紹介しています。リバランスのメリットとは?
iDeCo・つみたてNISAの評価額と損益
前週末比は米国株式インデックスファンド+1.58%、先進国株式インデックスファンド+1.60%、新興国株式インデックスファンド+2.76%でした(参照「日本株は巻き返せるか コロナ禍でDXが加速」)。
その結果、前週末比の評価額はiDeCoが+49,592円、つみたてNISAは+35,187円でした。
米国株式・先進国株式・全世界株式等の実績(チャートと騰落率)
下のチャートは過去2年間の基準価額の推移(2019年8月28日~2021年8月27日)を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。
各投信の騰落率は下の表の通りです(2021年8月27日現在)。
コロナ・ショック時の下落率は2020年2月の天井から同年3月の底までの数字(※)です。※2020年2月21日(新興国株式は同20日)~同年3月24日(バランスは~同19日)
・米利上げの織り込みと米長期金利の関係(三井住友DSアセマネ)
●市場は本日のパウエル議長の講演に注目しているが、年内テーパリング開始はほぼ織り込み済み。
●テーパリングの年内開始が想定されても長期金利は低位で推移、市場の関心は利上げに移行か。
●米長期金利は来年の利上げ予想に敏感に反応、焦点は利上げ開始時期となった公算が大きい。
ニュースから市場の動向を先読みして行動するのは難易度が高いですよね。
短期的な市況に合わせてポートフォリオを変更するという危険な誘惑を避けるなら、個人投資家にできるのは市場に居続けながらリスク水準を一定に保つよう定期的にリバランスを実行することでしょうか。
リバランスの有無でリスク資産の割合やリターンはどう変化する?
世界最大級の資産運用会社バンガードの「4つの基本原則(目標・バランス・コスト・規律)」から、規律を守ることの優勢性を説いた一節を紹介します。世界的な金融危機であるリーマン・ショック(用語解説/大和証券)の前後でリバランスの有無によりリスク資産の割合やリターンはどう変化したかを検証しています。
下のチャートはグローバル株式60%:グローバル債券40%というポートフォリオをリバランスしなかった場合(オレンジ)と半年ごとにリバランスした場合(赤)の株式比率(リスク資産の割合)の変動を示しています(2003年2月~20013年12月)。
全くリバランスしなかった場合、スタートから4年後には株式の比率は75%まで上昇していました。上昇相場ではより多くのリターンを享受できますが、その後の金融危機では規律を守ってリバランスした場合に比べ大きなリスクに直面することになります。
下のグラフはグローバル株式60%:グローバル債券40%というポートフォリオをリバランスしなかった場合(オレンジ)と半年ごとにリバランスした場合(赤)の期間ごとのリターンを示しています。
下落相場でリバランスする際には、マーケットの先行きが不透明な中、リターンの安定した債券を売ってパフォーマンスの悪化している株式を買うことになります。
そのためリバランスの実行は多くの投資家にとって苦痛を伴いますが、下落相場の後の上昇相場(2009年3月~2011年4月/2012年6月~2013年12月)ではリバランスしない場合(オレンジ)よりリバランスした場合(赤)のほうがリターンの改善が見られました。
バンガードは次のように述べています。
歴史的に見ると、マーケットの大暴落は、株式を買う最良の機会に繋がっていました。こうした相場の下落期に保有株式を増やしてポートフォリオをリバランスしなかった投資家は、その後に続く株価上昇の機会を逃しただけでなく、投資を始めた当初に設定した長期的な投資目標への到達が阻まれた可能性があります。
実際の資産運用では、税負担を軽減するのにノーセルリバランス(好調な資産を売らずに不調な資産の購入を増やす)も併用するか非課税口座(iDeCo)を利用するなどの工夫も必要かもしれませんね。
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・【つみたてNISA】8資産均等型よりリスクを抑えた堅実な運用を望むなら? 値動きの穏やかな債券重視型バランスファンドの積立で、ほどほどのリターンをめざす
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