主だったインデックスファンドの成績と2021年4月末現在のNISA・iDeCo・特定口座の評価額および損益を確認してみました。
記事の最後で、つみたてNISAのメリットとNISA口座の注意点、インデックスファンドの強みについて改めて簡単にまとめています。
全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績
インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2020年4月末~2021年4月末/月末ベース)です。コロナショック後の世界的な金融緩和や大規模な財政政策が強い追い風になっています。
インデックスファンドの騰落率
下のグラフは4月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2021年4月30日現在)。・マーケットビュー Vol.56 -株式・債券・為替市場の見通し-(PDF/岡三AM)
米国株式 当面は経済再開、マクロ経済や企業収益の回復・拡大が株式市場の追い風になりますが、長期金利がさらに上昇し、政策正常化の議論が始まれば、株価の上値は重くなる
欧州株式 年央に向けて景気回復や企業業績の底入れが見通せるようになり、景気敏感セクターに牽引される形で欧州株式は上値を試す展開を続ける
国内株式 決算発表が終わり、コロナ感染者の拡大が止まるまでは方向感の乏しい展開が続くと思われます。しかし、その後は国内でワクチン接種が進み、経済活動の正常化が見えてくれば、日本株式は少なくとも五輪までは上昇基調を続ける
アジア株式 インドの感染拡大が周辺国に波及したり、米長期金利の上昇が向かい風になる可能性は否定できませんが、アジア株式はしばらく上昇基調を維持する
最高値を更新する米国株式は過熱感も意識されますが、直近は失速気味の国内株式や新興国株式の復調に期待しています。
春から夏にかけて世界景気の回復が加速するとの見方もあります。
・世界景気は春夏に加速する その背景は(PDF/J.P.モルガン)
コロナ禍で消費が抑制され貯蓄が増えた分、ワクチンの普及により脱コロナが進めば家計の消費が大幅に拡大し企業の生産活動も活発になるとJ.P.モルガンは見ているようです。
先行して株価は上昇していますし米国の増税懸念などもあり手放しでは楽観できませんが、経済活動の正常化で明るい話題が増えていくことを祈ります。
インデックスファンドの積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・【インデックス投資】 国内株式・先進国株式・新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?(2018年1月~)
・月1万円の積立投資の評価額 米国株式(S&P500)、オール・カントリー、楽天・全米株式/全世界株式、先進国株式(2019年1月~)
NISA・iDeCo・特定口座の評価額と損益(合算)
資産配分と評価額および損益
今年で非課税期間が終わる一般NISAの先進国株式インデックスファンドの一部を4月初めにちょっと早めに利確しました。
集計する際にリバランスをしなければ切りよく1,500万円に届いたのにとも思いましたが(苦笑)、株価が好調なときに前のめりになりすぎて足をすくわれるのも怖いので焦らず気長に行きたいです。
NISAのしくみや活用法は、金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。パンフレットもダウンロードできます。
私はつみたてNISAは楽天証券を利用しています。iDeCoはSBI証券に口座を開設しています。
つみたてNISAのメリット3つ インデックスファンドの強みとは
つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。少額から始められること(ネット証券では100円から積立可能)、運用益が非課税になること(2042年まで毎年40万円×20年間の非課税投資枠が利用できる)、投資対象は長期・積立・分散投資に適した低コストな投資信託に厳選されていることが主なメリットです。
本来なら10万円の利益が出たら2万円強(20,315円)、100万円の利益が出たら20万円強(203,150円)の税金がかかりますが、それが非課税になるのは大きいですよね。
注意点としては非課税になるのは新規購入分のみで、特定口座や一般口座で保有している投資信託はNISA口座に移せません。
またNISA口座で購入した投資信託を売却して非課税投資枠の再利用をすることや、使わなかった分の非課税投資枠を翌年以降に繰り越すことはできません。
NISA口座で損失が発生しても特定口座や一般口座の売却益や配当と損益通算することができないのはデメリットでしょうね。
つみたてNISAの場合、長期投資で非課税投資枠の終了時期も分散されるので世界経済の成長を信じるなら全敗や大負けする可能性は低く、マイナスになる年があってもトータルではプラスの成果になるのでは、と期待しています。
つみたてNISA早わかりガイドブック(金融庁)では保有期間5年の場合と20年の場合を比較し、「資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、結果的に元本割れする可能性が低くなる傾向があります」(6ページより)と積立・分散投資の長期間にわたる継続の重要性を訴えています。
下記の例だと保有期間5年に比べ保有期間20年では運用成果(年率)のばらつきが少なくなっているのが見て取れます。
・インデックスファンドのキホン。メリットと選び方の3つのポイント(楽天証券トウシル)
つみたてNISAの投資対象はインデックスファンドが中心になっていますが、パッシブ運用のインデックスファンドは指数連動型のため運用成果がわかりやすく(透明性が高い)、また運用管理費用が低廉で、手軽に多くの銘柄や資産に分散投資できるのが強みとされています。
市場平均以上の成果をめざすアクティブ運用の投資信託もありますが、必ずしも思惑通りの結果を出しているとは限らないようです。
・10年以内に4割以上が償還のアクティブ、グローバル株式の最終的な勝率が1割以下(モーニングスター)
下のグラフは「期末に現存しているファンドについて、パッシブファンドのトータルリターンの単純平均を上回ったアクティブファンドの比率(本数ベース)、つまり最終的なアクティブファンドの勝率である「アクティブ・サクセス・レート」を計算した」ものです。
「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」を見ると、2018年12月の調査でも2020年12月の調査でも過去10年間(2008年12月末~2018年12月末/2010年12月末~2020年12月末)の結果はアクティブファンドに厳しいもの(勝率1割以下)となっています。
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