SBI証券の2020年8月の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2020年8月1日~同年8月31日)。1位→(前回1位)SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
米国の株式に投資
2位→(前回2位)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式に投資
4位→(前回4位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式に投資
5位→(前回5位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
米国株が人気ですが、つみたてNISAのランキングでは全世界株式インデックスファンドも2位をキープしています。
SBI・バンガード・S&P500ほか特徴
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIAM)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2020年8月末現在 |
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1144%以内です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年8月末現在 |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1023%です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年8月末現在 |
『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
運用管理費用(年率)は税込1.078%以内です。
ひふみプラス 業種別構成比 2020年8月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・全世界株式・先進国株式・ひふみプラスの運用実績
下のチャートは、後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来およそ1年10ヵ月強の期間(2018年10月31日~2020年9月7日)で基準価額の推移を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。運用開始から1年未満の『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(2019年9月26日設定)は除外しています。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を参考にしてください。
基準価額の推移 2018年10月31日~2020年9月7日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2020年9月7日現在)。
設定来騰落率は1年10ヵ月強の数字です。
2020年9月7日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
米国株の優位は続くか?
近年は米国株式が好調ですが、それがいつまで続くのかというのは悩みどころかもしれませんね。・米国株が急落:「積立投資」で貯めながら増やす。反落の季節は好機?(楽天証券トウシル)
過去の実績は将来を保証するものではありません 出典:米国株が急落:「積立投資」で貯めながら 増やす。反落の季節は好機?(楽天証券トウシル) |
長期での経済情勢の変化に対応しようとするなら、国際分散投資がやはり王道でしょうか。
・米国株か?世界株か?(ピクテ投信)
長期投資を実践するのであれば、経済情勢の変化にも目を配る必要がある。しかし、10年を超える予測というものはほとんど当てにならないうえ、さらにバブルの「形成」と「崩壊」を見分けるのも至難の業だ。このため、はじめから決め打ちせず、先進国株と新興国株を含めた「世界株」に分散投資を行い、いずれ遭遇するであろうバブルの「形成」と「崩壊」に備えることが長期投資にとって重要ではなかろうか?
年代ごとの旬の株式市場は入れ替わってきた 出典:米国株か?世界株か?(ピクテ投信) |
・米国株か?世界株か? PART 2(ピクテ投信)
バリュエーションや相関係数といった定量的な分析から、世界株の投資意義について検証する。結論から言えば、長期的な視点に立った世界株への分散投資は、定量的な観点からも正当化されるのではないかと考える。
PBR(株価純資産倍率)では米国株が割高な印象も 出典:米国株か?世界株か? PART 2(ピクテ投信) |
・リフレ政策が支える、世界景気の回復 ~検討したい、分散投資の対象拡大~(日興AM)
新型コロナウイルスの脅威は続いているものの、感染の第2波が拡がるような場合でも厳格な対応を特定地域に限定するなどし、経済活動の全面停止は極力、回避される可能性が高いとみられます。そうした環境下、景気支援に向けて各国・地域で打たれた金融・財政政策、いわゆるリフレ政策を支えに、世界経済の回復とリスク資産選好の動きの拡大が期待されることから、分散投資の対象を拡げることを検討すべき時期にあると考えられます。
資産運用には好不調の波がつきものですから、米国株であれ世界株であれマーケットが動揺しているときでも投資先を信じて積立や運用を続けられるかという観点も大事でしょうね。
楽天証券のNISAランキング(投資信託の積立件数)ベスト5は下の記事を参考にしてください。
・月1万円の積立投資の成果は?スリム米国株式/先進国株式、楽天・全米株式/全世界株式ほかNISA人気ファンドベスト5(楽天証券)【投信ランキング】
おすすめ記事(積立投資の成績)
積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。・【インデックス投資】 国内株式・先進国株式・新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
・国内株式・先進国株式・新興国株式・8資産均等型の金融危機を含む過去15年間、毎月1万円の積立投資の成果(評価額)は?
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