『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(米国高配当株式))と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:同(全米株式))の実質コストや運用実績を比較してみました。
楽天・米国高配当株式と楽天・全米株式の特徴
『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の高配当銘柄を対象にした「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.192%程度です。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。
楽天・米国高配当株式と楽天・全米株式の実質コスト
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。
『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.255%)は、第4期(2020年7月16日~2021年7月15日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の合計に実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VYM 経費率0.06%)を加えています。
費用明細の合計 0.195% + VYMの経費 0.060% = 0.255%
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.187%)は、第4期(2020年7月16日~2021年7月15日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の合計に実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VTI 経費率0.03%)を加えています。
費用明細の合計 0.157% + VTIの経費 0.030% = 0.187%
楽天・米国高配当株式と楽天・全米株式の実績(チャートと騰落率)
下のチャートは『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』設定来4年強の期間(2018年1月10日~2022年2月10日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
騰落率の比較は下の表の通りです(2022年2月10日現在)。
コロナショック時の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来の騰落率は4年強の数字です。
設定来の騰落率では『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』は、市場全体に分散した『楽天・全米株式インデックス・ファンド』に比べると劣勢です。
ただし利上げ観測から株式市場が荒れ模様の最近は、むしろ巻き返しています。金融セクターの比率の高さが追い風になっているのでしょうね。原油高で恩恵を受けるエネルギーセクターの比率も『楽天・全米株式インデックス・ファンド』より高めです。
・資源高、金利上昇局面ではバリュー株が好調 2003年から2007年はバリュー相場(三井住友DSAM)
実質的な投資対象VYMとVTIの年間平均リターン
『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』の投資対象「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の投資対象「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」の年間平均リターン(米ドルベース)は下記の通りです(2022年1月31日現在)。直近は好調な成績でポートフォリオの下支え役としても魅力的な高配当株ですが、金利がある程度高くなれば、安定した債券のほうが選好されそうなのが悩んでしまうところでしょうか。
おすすめ記事
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』および『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『楽天・インデックス・バランス・ファンド』の特徴や運用実績の比較は下の記事を参考にしてください。・楽天・全世界株式、楽天・全米株式を『楽天・インデックス・バランス・ファンド』3種と比較・評価 あれこれ悩むくらいならバランスファンド1本でいい?
【楽天Kobo】インデックス投資は勝者のゲーム ──株式市場から利益を得る常識的方法【電子書籍】[ ジョン・C・ボーグル ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿