『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の実質コストや運用実績を定番バランスファンドや全世界株式インデックスファンドと比較してみました。
8資産均等型・世界経済IF・全世界株式の特徴
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.154%(税抜0.14%)以内です。
『世界経済インデックスファンド』(三井住友トラストAM)は、世界の株式と債券に分散投資します。
基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定します。年1回、地域別構成比の見直しを行います。
運用管理費用(年率)は税込0.55%(税抜0.5%)です。解約時の信託財産留保額(0.1%)が設定されています。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場(MSCI ACWI)の値動きに連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.104%(税込0.1144%)以内です。
2020年7月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は無期限です。
8資産均等型・世界経済IF・全世界株式の実質コスト
少数第3位未満は四捨五入 |
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の実質コスト(年率 0.218%)は第3期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.065% ×(365日 ÷ 第3期の日数 368日)+ 信託報酬 0.1531%(※)= 0.218%(少数第3位未満 四捨五入)
※受益者還元型の信託報酬は純資産総額603.80億円で計算(500億円未満の部分 税込0.154%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.1485%)
『世界経済インデックスファンド』の実質コスト(年率 0.616%)は第11期(2019年1月22日~2020年1月20日)の運用報告書(PDF)1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年相当に改めて、現時点の信託報酬を加えています。
信託報酬以外の諸経費 0.066% ×(365日 ÷ 第11期の日数 364日)+ 信託報酬 0.55% = 0.616%(少数第3位未満四捨五入)
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の実質コスト(年率 0.204%)は、第2期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬を加えています。
信託報酬以外の諸経費 0.090% ×(365日 ÷ 第2期の日数 368日)+ 信託報酬 0.1144% = 0.204%(少数第3位未満四捨五入)
8資産均等型・世界経済IF・全世界株式の運用実績
下のチャートは基準価額の推移を後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来1年10ヵ月弱の期間(2018年10月31日~2020年8月25日)で比べたものです。
比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年10月31日~2020年8月25日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年8月25日現在)。
調整局面の上昇率は2020年3月19日(全世界株式は同24日)~同年8月25日の数字、下落率は2020年2月21日~同年3月19日(全世界株式は同24日)の数字、設定来騰落率は1年10ヵ月弱の数字です。
2020年8月25日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
・新型コロナウイルス感染拡大を受けた各資産の値動き(日興AM)
コロナショックではREIT(不動産投資信託証券)が株式よりも大きく値下がりした結果、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』も基準価額の変動幅が大きめです。
コロナ禍で上値の重いREITですが、利回りの低下した米国債とのリスクプレミアム(利回り格差)なども考慮すると中長期目線で今後のリターンに期待する見方もあります。
・J-REITは魅力的な投資対象か?ー⻑期投資の視点から考えるー(PDF/岡三AM)
・米国、アジアREITを中長期投資の視点から考える(PDF/岡三AM)
赤○ 筆者 出典:米国、アジアREITを 中長期投資の視点から考える(岡三AM) |
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