『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』設定来の運用実績を米国株式(S&P500)インデックスファンドと比較してみました。
比較対象は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。
先進国株式/米国株式インデックスファンドの特徴
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2020年2月末現在、ベンチマークの指数はアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アルファベットなど1,320銘柄を組み入れています。
運用管理費用(年率)は税抜0.093%(税込0.1023%)です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年2月末現在 |
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2020年3月31日現在、ベンチマークの指数はマイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、バークシャー・ハサウェイなど506銘柄を組み入れています。
運用管理費用(年率)は前者が税抜0.375%(税込0.4125%)程度で後者が税抜0.088%(税込0.0968%)以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2020年3月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。
ニッセイ外国株式とスリム米国株式(S&P500)の実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています |
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の実質コスト(年率 0.162%)は、第6期(2018年11月21日~2019年11月20日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細に現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.060% + 信託報酬 0.1023% = 0.162%(少数第3位未満 四捨五入)
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コスト(年率 0.176%)は、第1期(2018年7月3日~2019年4月25日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.065% ×(365日 ÷ 第1期の日数 297日)+ 信託報酬 0.0966% (※)= 0.176%(少数第3位未満 四捨五入)
※受益者還元型の信託報酬は純資産総額691.52億円で計算(500億円未満の部分 税込0.0968%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.09625%)
先進国株式/米国株式インデックスファンドの成績
下のグラフは『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』設定来6年4ヵ月弱の基準価額の推移(2013年12月10日~2020年4月3日)を『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2013年12月10日~2020年4月3日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2020年4月3日現在)。
設定来騰落率は6年4ヵ月弱の数字です。
2020年4月3日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
直近の投資信託の基準価額は急落していますが、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』設定来の騰落率は、米国株式インデックスファンドには見劣りするものの、30%超のプラスになっています。
・ペスト、コレラ、スペイン風邪…人類はどう感染症の流行と向き合ってきたか(フォーブス)
コロナショックで世界経済の減速や一時的な後退はあっても、これまでの歴史がそうであったようにいずれは病気を克服し景気も回復する局面がやってくるはずです。
・「やっぱり継続は力なり」(セゾン投信)
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
世界最大級の運用会社バンガードは、市場を長期的視点で見ると「世界的な強気相場によるリターンは弱気相場の損失を補って余りある」と述べています(バンガード「終わりのない弱気相場はない」より)。
出典:バンガード「終わりのない弱気相場はない」 |
主要国が大型財政政策を行い、中央銀行も金融緩和を続けるとすれば、通貨価値の下落やインフレが避けられないのでは、との見方もあります。
・新型コロナウイルスショックの先 通貨価値編(ピクテ投信)
中長期的な観点から、資産運用によるリスクヘッジがやはり必要になりそうです。
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・債券の下支え効果に期待『楽天・全米株式』『楽天・全世界債券(為替ヘッジ)』両者を組み合わせた場合(7:3、5:5、3:7)の運用実績を比較・評価
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