好調な米国株式人気を受け、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の純資産残高が設定来3ヶ月半で100億円を突破したそうです(PDF)。
SBI証券のランキングでも1位になっていますね。
・【投信ランキング】非課税で運用!つみたてNISA人気ファンドベスト5(SBI証券) 米国株式(S&P500)、先進国株式、全世界株式、バランス、どれを選ぶ?
その一方で米国株式の過熱感や米国経済の減速も懸念されています。2020年の世界経済の見通しでは新興国が景気の牽引役として期待されているようです。
・世界銀行の2020年経済見通しとインデックス投資家の一人(卵?)として悩んでいること
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の運用実績を確認するとともに、米国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドの過去の成績も比較してみました。
米国株式および新興国株式インデックスファンドの特徴
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIアセットマネジメント)、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』が税込0.4125%程度です。
S&P500指数 業種別構成比 2019年12月末現在 |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)と『eMAXIS 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』が税込0.2079%以内、『eMAXIS 新興国株式インデックス』が税込0.6600%以内です。
ベンチマークの指数にはアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の新興国26ヵ国の大型株と中型株1,404銘柄が組み入れられています(2019年12月末現在)。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年12月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式および新興国株式インデックスファンドの運用実績
下のチャートは『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』設定来3ヵ月半弱の基準価額の推移(2019年9月26日~2020年1月9日)を『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』や『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2019年9月26日~2020年1月9日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年1月9日現在)。
設定来騰落率は3ヵ月半弱の数字です。
2020年1月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下のチャートは『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』設定来6年4ヵ月強の基準価額の推移(2013年9月3日~2020年1月9日)を『eMAXIS 新興国株式インデックス』と比べたものです。
基準価額の推移 2013年9月3日~2020年1月9日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年1月9日現在)。
設定来騰落率は6年4ヵ月強の数字です。
2020年1月9日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
米国株式および新興国株式インデックスファンド まとめ
近年、一人勝ちもささやかれるほど好調で人気の高まっている米国株式ですが、バリュエーションの割高さから、新興国など米国以外の地域のほうが投資妙味があるとする見方も存在します。・ブルームバーグ「米資産、株・債券・通貨が2020年にアンダーパフォームへ-モルガンS」(WEB)
・ピクテ投信投資顧問「新興国経済および株式市場、2020年の展望」(WEB)
・ピクテ投信投資顧問「市場の反転に備えよ」(WEB)
米中貿易摩擦などの影響で新興国株式は出遅れが目立っていたものの、2020年は経済成長率の回復、抑制されたインフレ率、米ドル安などが新興国資産への追い風になると見られています。
ただし、新興国株式インデックスファンドの3分の1を占める中国の景気動向は気になるところでしょうか。
世界銀行の2020年経済見通し(2020年1月発表)では米国同様、中国経済も減速が予想されています。
新興国の経済成長が先進国を大きく上回るとしても、それが本当に株価へ反映されるかは半信半疑で悩んでしまいますよね。
・岡三AM「2020年のアジア株式-米中通商摩擦の緩和を受けて利益成長率程度の株価上昇を予想-」(PDF)
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