世界銀行が2020年の世界全体の成長率を2.5%と予測したとのニュースがありました(2019年は2.4%と推定)。
・世界成長率2.5%どまり 世銀、20年予測を下方修正(日本経済新聞)
世界銀行のWEBサイトからもう少し詳しい数字を引用し、インデックス投資家の一人(卵?)として考えたことを簡単にまとめてみました。
世界銀行の2020年の経済見通し
世界銀行の「世界経済見通し」(2020年1月発表)によると、2020年の世界経済の成長率は、2019年の実績(2.4%)をわずかに上回る2.5%となる見込みだそうです。貿易摩擦がやわらげば改善の余地はある一方で、下振れリスクとして新興国・途上国の債務拡大、生産性の伸びの鈍化をあげています。
米国と中国の減速が予想されており、(中国以外の)新興国・途上国の下支えがあるにしても世界の景気の先行きが気になりますね。
下振れリスクが懸念される中、IMFや資産運用会社も新興国推しだけど……
ちなみにIMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し」(2019年10月時点)も、新興国・途上国が世界経済を牽引するとの予測でした。資産運用会社の予想でも、米ドル安や抑制されたインフレ率、先進国と新興国の経済成長格差などにより相対的に割安な新興国資産の期待リターンが先進国を上回ると見られています。
・ピクテ投信投資顧問「2020年の投資環境見通し」(WEB)
・J.P.モルガン「期待リターン(2020年版)」「主要ポイント」(PDF)
リスク許容度が高めなら新興国資産にオーバーウェイトするのも面白そうですが、実際に予想が当たるかはわかりません。当たるも八卦当たらぬも八卦かもしれませんね。
新興国の経済成長が先進国を大きく上回るとしても、それがどこまで株価に反映されるかは未知数です。
あらかじめ決めたポートフォリオから逸脱してしまうと、うまく対応したつもりがかえって不確実性を高める結果にもなりかねないですよね。
2019年は株式市場が不安定ながらも反発しリスク資産は思いのほか好調でした。ポートフォリオがリスク過多になっているならリバランスが必要ですが、下振れリスクが根強いからといって安全資産を思い切って増やすべきかは悩んでしまいます。
・世界経済成長率は緩やかな回復の公算、下振れリスク根強い-世銀報告(ブルームバーグ)
売ったら上がり、買ったら下がり、ダブルパンチをもらいそうな予感もします(苦笑)。運用益が非課税の個人型確定拠出年金(iDeCo)を利用してリスク資産が好調なら少しずつ定期預金にスイッチングする、逆にリスク資産が不調なら少しずつ買い増していくのがやはり無難でしょうか。
2018年の下落相場では、つみたてNISAやiDeCoの積立を継続するので精一杯でしたが、ドル・コスト平均法は万能ではないものの相場が荒れ模様なときの慰めとしてなら一定の効果はあったように思います。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより |
右往左往してばかりで悩みはつきませんが、先人の知恵をお借りできるのはありがたいです。
・投資初心者へ43人のアドバイス(投信ブロガー)(日本経済新聞)
・日経電子版の投信コラムに登場した投信ブロガー43人の記事リンク集!(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
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