2019年11月のSBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
つみたてNISAの概要については金融庁のWEBサイトで解説されています。金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)もわかりやすいです。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2019年11月1日~同年11月30日)。1位→(前回1位)SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
米国の株式に投資
2位→(前回2位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資
4位→(前回4位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式に投資
5位↑(前回11位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式に投資
米国株式・先進国株式・バランスの特徴
資産クラスの近いものを先に並び替えています。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)』(SBIAM)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2019年11月末現在 |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は、どちらも税込0.10989%です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は2019年12月27日より税込0.10615%以内(税抜0.0965%以内)に引き下げられる予定です。
・信託報酬0.0965%に引き下げ!『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』ニッセイやたわら、雪だるまと運用実績を比較・評価
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年11月末現在 |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%以内です。
基本投資割合 |
今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・先進国株式・バランスの運用実績
下のチャートは、後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来1年5ヵ月強の期間(2018年7月3日~2019年12月4日)で基準価額の推移を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(2019年9月26日設定)は設定から日が浅いため除外しています。同じ指数に連動する『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を参考にしてください。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の陰に隠れています。
基準価額の推移 2018年7月3日~2019年12月4日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月4日現在)。
調整局面での下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年12月4日の数字、設定来騰落率は1年5ヵ月強の数字です。
2019年12月4日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下の表は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(2019年9月26日設定)の騰落率を『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と比べたものです。
短期間の比較であることに留意してください。
2019年12月4日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
つみたてNISAは長期・積立・分散投資
いくら基準価額が下がっているときのほうが口数が多く買えるチャンスといっても、株式のみを対象にした投資信託は値動きが激しいですから、リスク資産の運用に不慣れだと途中で脱落してしまう恐れもあるでしょうか。途中で積み立てをやめてしまうぐらいなら、値動きが比較的穏やかな債券を含むバランスファンドを投資対象にするのも堅実な選択でしょうね。
下の図表は、リーマン・ショックを含む2003年3月31日から2019年11月29日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
8資産均等型に準拠したポートフォリオのほうがやはり年間リターンのぶれ幅は控えめですが、景気後退局面や金融危機などの際には分散投資をしていても評価額の大幅な下落は避けがたいでしょうから、預貯金等の安全資産の確保も忘れないようにしたいです。
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