実質コストが悪化?『たわらノーロード 先進国株式』ライバル(eMAXIS Slim、ニッセイ)と実績比較・評価 第4期運用報告書が公表

2019年12月14日土曜日

実質コスト 先進国株式

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『たわらノーロード 先進国株式』ライバルと比較・評価・解説

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第4期運用報告書(PDF)の公表された『たわらノーロード 先進国株式』(アセマネOne)の実質コストや運用実績を先進国株式インデックスファンドのライバルと比較してみました。

比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)です。




先進国株式インデックスファンドの特徴

たわらノーロード 先進国株式』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。信託期間は無期限です。

運用管理費用(信託報酬)は年率で税込0.10989%(税抜0.0999%)です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』のみ2019年12月27日より税込0.10615%以内(税抜0.0965%以内)に引き下げられる予定です。

ベンチマークの指数は日本を除く先進国22ヵ国の大型株と中型株1,326銘柄を組み入れています(2019年11月末現在)。

MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比(情報技術、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
MSCIコクサイ・インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年11月末現在


先進国株式インデックスファンドの実質コスト

たわらノーロード 先進国株式、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています

運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。上記の数字は最新の信託報酬率を適用した推計による概算値であることに注意してください。

『たわらノーロード 先進国株式』の実質コストは低廉ですが、前期(第3期)より諸経費が増えた分(0.035% → 0.048%)、わずかに悪化しています(0.145% → 0.158%)。

たわらノーロード 先進国株式』の実質コスト(年率 0.158%)は、第4期(2018年10月13日~2019年10月15日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.048% ×(365日 ÷ 第4期の日数 368日) + 信託報酬 0.110% = 0.158%

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コスト(年率 0.181%)は、第2期(2018年4月26日~2019年4月25日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年12月27日引き下げ後の信託報酬率を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.076% + 信託報酬 0.105%(※)= 0.181%

※受益者還元型の信託報酬は純資産総額716.77億円(2019年12月13日時点)で計算

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の実質コスト(年率 0.194%)は、第5期(2017年11月21日~2018年11月20日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に現時点の信託報酬率と監査費用を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.084% + 信託報酬 0.110% = 0.194%


先進国株式インデックスファンドの運用実績

下のチャートは、『たわらノーロード 先進国株式設定来4年弱の基準価額の推移(2015年12月18日~2019年12月13日)です。

たわらノーロード 先進国株式の基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2018年12月18日~2019年12月13日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

ライバルとの騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月13日現在)。設定来騰落率は4年弱の数字です。

たわらノーロード 先進国株式、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの騰落率
2019年12月13日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

過去1年、過去2年の騰落率では、信託報酬率の引き下げに積極的だったファンドほど好成績です。

設定来騰落率でライバルと差が若干開いているのは、『たわらノーロード 先進国株式』の設定直後の現金比率が高めで、調整局面の下落幅が控えめだったことが影響しているものと思われます。

また『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』が過去に何度かベンチマークからのかい離を起こしていることも一因でしょうか。

たわらノーロード 先進国株式』の信託報酬率引き下げ後の騰落率の比較は下の表の通りです。2019年10月1日より税込0.22%から税込0.10989%に引き下げられました(PDF)。

短期間の比較なので参考程度に見てください。

2019年12月13日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『たわらノーロード 先進国株式』『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』信託報酬率引き下げ後の運用実績をライバル(スリム先進国、SBI・バンガード)と比較・評価




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