『楽天・全米株式』700億円超!『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』400億円超!ライバル(NYダウ/NASDAQ100/配当貴族指数連動型)と実績比較・評価

2019年12月13日金曜日

米国株式

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楽天・全米株式インデックス・ファンド』の純資産総額が700億円を超え、競合する『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の純資産総額も400億円を超えました。

両者の特徴と運用実績を米国株式インデックスファンドのライバルと比較してみました。


米国株式インデックスファンドの特徴

楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 業種別構成比(テクノロジー、金融、消費者サービスほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムほか)
2019年10月末現在(同年11月末月報より)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.0968%以内です(純資産総額500億円以上1,000億円の部分は税込0.09625%、1,000億円以上の部分は税込0.09570%)。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 組入上位10業種(ソフトウェア・サービス、メディア・娯楽、医薬品・バイオテクノ・ライフほか)と組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムほか)
2019年11月末月報より

iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.2475%です。

iFree NYダウ・インデックス 業種別構成比(情報技術、資本財・サービス、金融、ヘルスケア、一般消費財・サービスほか)と組入上位10銘柄(ボーイング、ユナイテッドヘルス・グループ、アップル、ホーム・デポ、ゴールドマン・サックス・グループほか)
2019年11月末現在

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』(大和投資信託)は、「NASDAQ100指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

NASDAQ(ナスダック)は米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場です。米国以外の企業を含みハイテク(IT)関連銘柄の比率が高いのが特徴です。「NASDAQ100指数」は時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)で構成されています。

運用管理費用(年率)は税込0.495%です。

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス(QQQ) 業種別構成比(情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)と組入上位10銘柄(アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムほか)
2019年12月11日現在

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』(三井住友トラストAM)は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.605%です。

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 組入上位10業種(資本財、素材、食料品・飲料・タバコほか)と組入上位10銘柄(レゲット・アンド・プラット、アッヴィ、ターゲットほか)
2019年11月末月報より

今回、取り上げた投資信託は、原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。


米国株式インデックスファンドの運用実績

下のチャートは、最後発の『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』設定来1年3ヵ月半弱の期間(2018年8月31日~2019年12月13日)で基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFree NYダウ・インデックス、iFreeNEXT NASDAQ100インデックス、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2018年8月31日~2019年12月13日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月13日現在)。

下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年12月13日の数字、設定来騰落率は1年3ヵ月半弱の数字です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFree NYダウ・インデックス、iFreeNEXT NASDAQ100インデックス、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの騰落率
2019年12月13日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

純資産総額で判断するなら、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が米国株式インデックスファンドの定番商品になりつつあると言っていいかもしれませんね。

そのほか、ニュースなどでよく目にするNYダウ連動型以外にも、値動きの激しいハイテク株中心の『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』や安定感のある連続増配銘柄で構成された『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』など選択肢が充実してきたのは嬉しいところでしょうか。

・ピクテ投信投資顧問「Barometer 2019年12月号」(PDF)

ピクテ投信投資顧問のレポートでは、米国について最も割高な市場であることに変わりはないもののの、ピクテの米国景気先行指数が1年ぶりの水準に改善しているとしてアンダーウェイトを解消しました。

・ブルームバーグ「市場に一足早いクリスマス、重大リスクそろって解消-13日の金曜でも」(WEB)

米中貿易協議も英EU離脱問題も楽観ムードの揺り戻しがありそうで怖いですが、リスク資産の割合が過剰になっていないか点検してリバランスを検討するには良いタイミングでしょうね。




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