純資産総額が400億円を超えた『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)の特徴と運用実績を競合するバランスファンドと比較してみました。
比較の対象は『iFree 8資産バランス』(大和投資信託)と『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』(アセマネOne)です。
すべて、つみたてNISA対象商品です。
バランスファンド(8資産均等型)の特徴
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『iFree 8資産バランス』、『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。基本投資配分 |
『iFree 8資産バランス』の新興国株式はファンダメンタル(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目して銘柄を選定しています。
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の新興国債券は現地通貨建てであるのに対して、『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』の新興国債券が米ドル建てです。
一般的には信用力の劣る現地通貨建て債券のほうが相対的に利回りが高めと言われています。
今回、取り上げた投資信託は為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は無期限です。
バランスファンド(8資産均等型)の運用実績
下のチャートは最後発の『たわらノーロード バランス(8資産均等型)』設定来2年4ヵ月半の期間(2017年7月28日~2019年12月12日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年7月28日~2019年12月12日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月12日現在)。
下落率は2018年10月2日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は2年4ヵ月半の数字です。
2019年12月12日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の信託報酬(運用管理費用)は純資産総額500億円未満の部分は税抜0.140%、500億円以上1,000億円未満の部分は0.135%、1,000億円以上の部分は0.130%です。
今後も純資産総額の順調な伸びを期待したいですね。
同じ8資産均等型バランスファンドでも、一部の資産のベンチマークの違いにより多少それぞれに優勢な時期、劣勢な時期がありそうです。
もっとも、運用実績にそれほど大きな差がないのであれば、やはり純資産総額の大きなファンドのほうが安心感はあるでしょうか。
・順張り・逆張りどちらが有効?―長期では「平均」に勝てず(モーニングスター)
将来の不確実性を重視するなら、幅広い資産への分散投資が王道でしょうね。
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均等型のバランスファンドについては下の記事も参考にしてください。・楽天・全世界株式/全米株式を4、6、8資産均等型バランスと比較・評価 調整局面の騰落率は?
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