信託報酬0.109%『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』楽天・全米株式やS&P500連動型と実績比較・評価 米国以外の地域の盛り返しに期待?

2019年9月9日月曜日

全世界株式 米国株式

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『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』米国株式と実績比較・評価・解説

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運用管理費用(信託報酬)の引き下げ(PDF)が発表された『SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))』の特徴と運用実績を米国株式インデックスファンドと比較してみました。

2019年9月26日より年0.1500%程度(税込)から年0.1090%程度(税込)に引き下げ

比較の対象は『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))』、『iFree S&P500インデックス』、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。

すべて、つみたてNISA対象商品です。

少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度である、つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(WEBサイト)がわかりやすいです。


全世界株式と米国株式の特徴は?

SBI・全世界株式インデックス・ファンド』(SBIアセットマネジメント)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は先進国と新興国を合わせた49ヵ国の大型株・中型株・小型株で構成されています。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.1500%程度(2019年9月26日より税込0.1090%程度)です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド 業種別構成比(金融、情報技術、資本財・サービス、ヘルスケア、一般消費財・サービスほか)と国別構成比(アメリカ、日本、イギリス、カナダ、フランス、スイスほか)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
2019年7月末月報より

楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.1596%程度です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 業種別構成比(テクノロジー、金融、消費者サービス、資本財、ヘルスケアほか)
楽天・全米株式インデックス・ファンド
2019年6月末現在(同年7月末月報より)

iFree S&P500インデックス』(大和投資信託)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は『iFree S&P500インデックス』が税込0.2430%、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.1620%です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 組入上位10業種(ソフトウェア・サービス、メディア・娯楽、医薬品・バイオテクノ・ライフ、小売、資本財ほか)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2019年7月末月報より

今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。


全世界株式と米国株式の運用実績

下記のチャートは、『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』設定来およそ1年9ヵ月の基準価額の推移(2017年12月6日~2019年9月6日)を米国株式インデックスファンドと比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

貿易摩擦や景気後退懸念により株式市場が不安定で、投資信託の基準価額の変動も大きくなっています。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンド、iFree S&P500インデックスの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年12月6日~2019年9月6日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年9月6日現在)。

下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年9月6日の数字です。

2019年9月6日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』設定来の運用実績の比較では、米国株式インデックスファンドの好調さが際立っています。

近年は米国株式が好調で、全世界株式インデックスファンドも過半数が米国で占められています。

ただし、バリュエーションや利益成長面での割高感から米国に弱気、逆に割安感や成長期待により欧州や新興国に強気な見方もあるようです。

・ピクテ投信投資顧問「Barometer ~強気の投資家は要注意~」(PDF)

・J.P.モルガン「超長期マーケット予測」(WEBサイト)

米国以外の地域の盛り返しにも期待したいですね。




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