信託報酬率の引き下げ(PDF)が発表された『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』の実質コストや運用実績を競合と比較してみました。
両者の信託報酬率は2019年6月27日より税抜0.159%(税込0.17172%)から税抜0.140%(税込0.15120%)に引き下げられます。
比較の対象は『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』と『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』です。
ニッセイTOPIX/日経平均ほか特徴
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』と『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』は、東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」に連動する投資成果をめざします。2019年4月末月報より 組入銘柄数は2019年2月20日付運用報告書より |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。
2019年4月末月報より 組入銘柄数は2019年2月15日付運用報告書より |
今回、取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。
ニッセイTOPIX/日経平均ほか実質コスト
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入 |
運用報告書の1万口当たりの費用明細に最新の信託報酬率等を当てはめています。推計による概算値であることや「eMAXIS Slim」シリーズは諸経費が高めに出がちな第1期の数字であることに留意してください。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、第4期(2018年2月21日~2019年2月20日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月27日変更予定の信託報酬率と2019年2月21日変更後の監査費用を当てはめています。
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』は、第1期(2017年2月27日~2018年4月25日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2019年5月14日変更後の信託報酬率を当てはめています。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』は、第3期(2018年2月16日~2019年2月15日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月27日変更予定の信託報酬率と2019年2月16日変更後の監査費用を当てはめています。
『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』は、第1期(2018年2月2日~2018年4月25日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2019年5月14日変更後の信託報酬率を当てはめています。
ニッセイTOPIX/日経平均ほか運用実績
下のグラフは後発の『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』の設定来およそ1年4ヵ月弱(2018年2月2日~2019年5月24日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。「eMAXIS Slim」シリーズは「<購入・換金手数料なし>」シリーズの陰に隠れています。
参考までに全世界株式インデックスファンドとも比べていますが、TOPIX連動型の軟調さが目立っています。
基準価額の推移 2018年2月2日~2019年5月24日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年5月24日現在)。特定期間の下落率は2018年10月2日~2018年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年5月24日の数字です。
2019年5月24日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
「<購入・換金手数料なし>」シリーズが信託報酬を「eMAXIS Slim」シリーズと同率に引き下げることで、騰落率はますます僅差になりそうです。
「eMAXIS Slim」シリーズは純資産総額に応じた受益者還元型の信託報酬を導入しているものの、信託報酬が下がるのは純資産総額が500億円を超えてからなのでハードルは高いですね。
・信託報酬引き下げ『ニッセイ外国株式』米国株式(S&P500・NYダウ・全米株式)と実質コストや運用実績を比較
・信託報酬0.0999%に!『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』実質コストや運用実績をeMAXIS Slim 先進国株式や楽天・全世界株式と比較
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