米国株式インデックスファンドに国内債券インデックスファンドを組み合わせた場合の運用実績を確認してみました。
今回、取り上げるのは『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 国内債券インデックス』です。
米国株式および国内債券インデックスファンドの特徴
『楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。CRSP USトータル・マーケット・インデックス 2020年2月末現在 |
『eMAXIS Slim 国内債券インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本の債券市場を対象にした「NOMURA-BPI総合」に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの最終利回りは0.08%です(2020年3月末現在)。
NOMURA-BPI総合 2020年3月末現在 |
どちらの投資信託も信託期間は無期限です。
米国株式と国内債券の組み合わせによる運用実績
下記のチャートは、基準価額の推移を『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来2年6ヵ月半強の期間(2017年9月29日~2020年4月15日)で比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年9月29日~2020年4月15日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年4月15日現在)。
調整局面の騰落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は2年6ヵ月半強の数字です。
2020年4月15日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
コロナショックによる金融市場の混乱で債券も換金売りされる場面があったようですが、それでも上記の期間では国内債券比率が高いほどポートフォリオ全体の値動きはマイルドになっています。
まとめ
一般的には株式と債券は逆相関の関係にあり、債券を組み入れることで株式市場が不調の際には債券価格の上昇により収益の下支えが期待できると言われています。手堅く運用したいなら、定石通りポートフォリオのクッション役として国内債券インデックスファンドを米国株式インデックスファンドと組み合わせてみるのも一案でしょうか。
国内債券に関しては、将来的には日銀の出口戦略の影響も気になるところかもしれませんね。元本保証を重視するなら、預貯金や個人向け国債という選択肢もあります。
・相関係数とは?分散投資のために確認しておきたいポイント(The Motley Fool)
米国株式と全世界債券(為替ヘッジあり)の組み合わせについては下の記事を参考にしてください。
・債券の下支え効果に期待『楽天・全米株式』『楽天・全世界債券(為替ヘッジ)』両者を組み合わせた場合(7:3、5:5、3:7)の運用実績を比較・評価
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