「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で人気ベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
上記のリンク先では20位まで選出されています。
FOY2018人気ベスト5
有効投票人数は241名でした。投票者一人につき5ポイントの持ち点を最大5つまでの投資信託に振り分けて投票します。1位↑(前回13位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
2位→(前回2位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
3位NEW(-)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式(大型株と中型株)に投資
4位↓(前回3位)楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
5位→(前回5位)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資
eMAXIS Slim 先進国株式ほか特徴は?
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年12月末月報より |
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年12月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年10月末現在(同年11月末月報より) |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
基本投資割合 |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS Slim 先進国株式ほか費用は?
投資信託を保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
0.11772%
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
0.11772%
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』
0.15336%
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
0.16960%
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
0.17172%
上記の投資信託は購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。
eMAXIS Slim 先進国株式ほか運用実績は?
下のグラフは過去およそ1年間(2018年1月15日~2019年1月15日)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の陰に隠れています。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は設定から1年未満のため、同じ指数をベンチマークにする『全世界株式インデックス・ファンド』を代用しています。
基準価額の推移 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
過去2ヵ月(2018年11月16日~2019年1月15日)、過去6ヵ月(2018年7月17日~2019年1月15日)、過去1年(2018年1月16日~2019年1月15日)の騰落率の比較は下の表の通りです。
2019年1月15日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
参考に掲載した『全世界株式インデックス・ファンド』の運用管理費用(年率)は税込0.51840%と、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(税込0.15336%)より割高です。
世界経済の減速懸念から、直近の株式市場は軟調になっています。上記の投資信託の中では、債券を含む『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』はマイナス幅がやはり控えめです。
参考記事
・株式インデックスファンド編「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」で投票した全世界株式や先進国株式などの特徴と実績は?
・バランスファンド編「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」で投票した4資産均等型と8資産均等型の特徴と実績は?
・番外編「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」国内株式(TOPIX・日経平均)インデックスファンドの特徴と実績は?
まとめ
今回、取り上げた「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で人気ベスト5の投資信託は、どれも「つみたてNISA」対象商品です。長期・積立・分散投資を支援するための制度として始まった「つみたてNISA」では、2018年~2037年までの間、毎年40万円の非課税投資枠が設定されます。最長20年間、運用益が非課税になります。
出典:金融庁「つみたてNISAの概要」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html |
詳しい仕組みについては金融庁のWEBサイトを参考にしてください。
景気減速への警戒感から最近の株式市場は調整を余儀なくされています。いくら基準価額が下がっている時のほうが口数を多く買えるチャンスと言っても、先行きが不透明な状況で投資を続けるのは勇気がいるかもしれませんね。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
途中でやめてしまうくらいなら、値動きが比較的穏やかな債券を含むバランスファンドを投資対象にするのも賢明な選択でしょうか。
ちなみに2001年に設定された『外国株式インデックスファンド』(三井住友トラスト・アセットマネジメント)は、100年に1度の金融危機といわれたリーマンショックで基準価額が大きく下落しますが、その後、最高値を更新しています。
外国株式インデックスファンドの基準価額の推移 2001年2月22日~2019年1月15日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません 出典:三井住友トラスト・アセットマネジメント http://www.smtam.jp/fund/detail/_id_92/ |
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